人との付き合いがスムーズに行かないことがあります。
上手くコミュニケーションが取れないために物事が全く進まないことが少なくありません。
このような時に当てはまる言葉として、「不仲」「不和」「仲違い」などが挙げられますが、どのような意味があるのでしょうか?
この記事では、「不仲」と「不和」と「仲違い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「不仲」とは?
「ふなか」という読み方をする「不仲」は「仲が悪いこと」という意味があります。
「不仲」の例文
・『夫婦が不仲になる』 ・『バンドメンバーの不仲で解散してしまった』 「不仲」の例文を見ると、仲が悪いことでコミュニーションが取れない上に、チーム内のまとまりがないような印象さえ受けてしまいます。
「不和」とは?
「不和」は「ふわ」という読み方になります。
解釈としては「仲が悪いこと」ということになります。
「不和」を構成する「和」という文字には「穏やか(おだやか)」「和らぐ(やわらぐ)」の意味や「仲良くする」「争うことをしない」という意味合いがあります。
これを否定する「不」が組み合わさり、「不和」は「仲良くない」という意味を帯びてくるのです。
「不和」の例文
「不和」の例文は次の通りです。
・『両国に不和が生じる』
・『友人同士の不和』
「仲違い」とは
「なかたがい」と読む「仲違い」は「仲の悪い状態」、あるいは「仲が悪くなること」という意味を持つ言葉。
「違える(たがえる)」という言葉には、「一致しなくなる」「違わせる」というニュアンスがあります。
「一致しなくする」と点から「それまで一致していた」という前置き的な意味合いが膨らまれており、「仲が良かったことが次第にそうでなくなってしまう」という成り行きが込められているのです。
「仲違い」の例文
「仲違い」の例文は以下の通り。
・『仲違いしてしまった友人たち』
・『仲違いでぎくしゃくしている』
「不仲」と「不和」と「仲違い」の違い
では、「不仲」「不和」「仲違い」にはどのような意味の違いがあるのでしょうか?
「不仲」は、「不仲になってしまう」や「不仲だ」というような表現で「仲が悪いこと」「仲が悪くなること」いう意味を持っており、個人間の関係で使われています。
一方の「不和」は、個人と個人だけでなく、ある団体間や国家間の関係が悪化している場合に用いられるのです。
「仲違い」は「それまで仲が良かったり、良い状態を保っていたもの同士の仲が冷え込んでいき悪くなること」を指しています。
最初から不和であったわけでななく、次第に関係が悪化していることを意味しているわけです。
また、「仲違いする」という表現をした場合は「喧嘩をする」という意味合いで使われることもあります。
まとめ
「不仲」「不和」「仲違い」の意味や解釈の違いを説明してきました。
これらの言葉は主に人との関係を表す言葉として使われますが、個々の違いをキチンを理解しておきましょう。