「中身」と「中味」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「中身」と「中味」の違い生活・教育

この記事では、「中身」「中味」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「中身」と「中味」の違い

「中身」「中味」はどちらも「入れ物(内部構造があるもの)の中に入っているもの」を意味していますが、「中身」という言葉は「入れ物の中に入っている物質的なもの」に意味の重点があります。

「中身」に対して「中味」という表現は、「そのものの中にある実質・本質の部分」に意味の重点が置かれている違いを指摘できます。

ただし、「中味」の漢字表記は「中身の当て字」とされているため、マスメディアにおける一般的な表記では「中味」ではなく「中身」を使うという違いもあります。


「中身」と「中味」の使い方の違い

「中身」「中味」の使い方の違いは、「中身」「入れ物(容器)の中に入っている物質的なもの」「物事の内容・実質」を意味して使われますが、「中味」のほうは「物事の内容・実質」「そのものの中にある本質的な部分」を特に意味して使われやすい違いがあります。

ただし、新聞・テレビ・雑誌などのマスメディアは・「中身」の当て字とされる「中味」を使わずに、元々の漢字表記である「中身」のほうを使うという違いも指摘できます。


「中身」と「中味」の英語表記の違い

「中身」を英語で表記すると、以下のようになります。

“content”(物事の内容・中に入っているもの・中身)

“inside”(内部・中にあるもの・中身)

“the blade”(刀身・中身)

「中身」に対して「中味」を英語で表記すると、以下のようになります。

“substance”(物事の実質・中味)

“essence”(物事の本質・中味)

上記のように、「中身」の英語表記は“content”などで、「中味」の英語表記は“substance”などであるという違いを指摘することができます。

「中身」の意味

「中身(なかみ)」という言葉は、「入れ物(容器)の中に入っているもの・中に入っている物質的なもの」を意味しています。

「中身」という表現は、「物事の内容・実質的な事柄」「刃物の刃がついている部分・刀身」といった意味も持っています。

「中身」の使い方

「中身」という言葉は、「入れ物(容器)の中に入っている物質的なもの」を意味して使うという使い方になります。

例えば、「コップの中身はソフトドリンクではなくてアルコールでした」などの文章で使えます。

また「中身」の表現は「物事の内容・実質」を意味して使われることもあります。

例えば、「中身のない議論をいくら繰り返しても無意味です」といった例文で使用できます。

「中身」「中味」よりも正式かつ一般的な漢字表記であるため、新聞・テレビなどのマスメディアでは「中味」ではなくこの「中身」の漢字表記が使われています。

「中身」を使った例文

・『カバンの中身の多くは、ノートパソコンや筆記用具、書類、電源といった仕事道具でした』
・『コップの中身が何なのか分からない以上、その液体を飲む勇気はありませんでした』
・『外見を飾り立てるのではなく、中身のある人間になることが重要なのです』
・『半年ほど前の講演で聞いた話の中身を、いつの間にかすっかり忘れてしまっていました』
・『日本刀の中身を見せた状態で持ち歩けば、銃刀法違反に該当する恐れがあります』

「中身」の類語

「中身」の類語には、「内容・内容物・中の物・コンテンツ・実質・刀身」などがあります。

「中身」の言葉は、「中に入っているもの・中に入っている内容物・物事の内容(コンテンツ)」「物事の実質(実際の内容)・刃物の刀身」といった意味合いを持っています。

その意味から、「中身」と類似の意味を持つ類語として、「内容・内容物・中の物・コンテンツ・実質・刀身」が挙げられます。

「中身」の対義語

「中身」の対義語には、「外側・外装・包み・見た目」などがあります。

「中身」「入れ物の中に入っているもの・内容」を意味しているので、それと反対の意味がある言葉として「外側・外装(外観の装い)・包んでいるもの(包み)・見た目」を想定することができます。

そのことから、「中身」と反対の意味を持つ対義語として、「外側・外装・包み・見た目」を挙げることができます。

「中味」の意味

「中味」(なかみ)」という言葉は、「中身」の当て字としてつくられた漢字表記で、「中に入っている物理的なもの」を意味しています。

「中味」の意味は「中身」と基本的に同じになりますが、「中味」という漢字表記にすると「物事の内容・実質・本質的な部分」といった意味のニュアンスが強く感じられます。

「中味」の使い方

「中味」の使い方は、「中に入っているもの」「物事の実質的・本質的な部分(要素)」を意味して使うという使い方になります。

例えば、「今まで中味のある勉強をしてきたので、試験に合格する自信はあります」といった文章で使うことができます。

ただし、「中味」「中身」の当て字の漢字表記であるため、マスメディアでは「中味」の表記が使われることはほとんどありません。

「中味」を使った例文

・『プレゼントの中味は、高級チョコレートの詰め合わせでした』
・『中味のある話し合いができたので、今日はここまで足を運んだ甲斐がありました』
・『中味のない人間というのは、少し会話をしてみれば分かるものです』
・『私は見た目を飾るファッションなどはどうでも良くて、その人の中身にこそ興味があるのです』
・『この本の中味を本当に理解できている人は多くないでしょう』

「中味」の類語

「中味」の類語には、「内容・中のもの・実質・本質・エッセンス」などがあります。

「中味」という言葉は、「ある物事の内容」「中に入っている物質的なもの」「物事の実質的・本質的な部分」「本質を示唆するエッセンスになっている部分」を意味しています。

そのことから、「中味」と類似の意味を持つ類語として、「内容・中のもの・実質・本質・エッセンス」が挙げられます。

「中味」の対義語

「中味」の対義語には、「表層・現象・形式・外形・外見」などがあります。

「中味」の表現は特に「物事の本質的な部分」を意味しているので、「中味」の対義語として「根本的な要素を含んでいない見た目の現象・表層」を考えることができます。

「中味」には「物事の実質」の意味合いもあるため、「中味・実質」と反対の意味を持つ言葉として「根本の内容を問わない表面的な形式・外形・外見」を想定することができます。

その意味から、・「中味」と反対の意味を持つ対義語として、「表層・現象・形式・外形・外見」を挙げることができます。

まとめ

「中身」「中味」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?

「中身」「中味」の意味・使い方・英語の違いや類語・対義語を詳しく調べたい時は、この記事をチェックしてみてください。