「注文書」と「契約書」の違いとは？使い方や例文も徹底的に解釈

この記事では、「注文書」と「契約書」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

注文書と契約書の違い
1. 注文書と契約書の使い方の違い
2. 注文書と契約書の英語表記の違い
注文書の意味
契約書の意味
まとめ

注文書と契約書の違い

「注文書」は、注文の条件が書いてある書類のことです。

「契約書」は、契約の成立を説明する書類のことです。

どちらも書類ですが、注文に関係することなのか、契約の成立に関係することなのかが違います。

「注文」は種類・寸法・個数など必要な条件を示して、そのものの製造や配達を依頼することです。

そのことが記載されている書類が「注文書」になります。

「契約」は、2人以上の意思表示が一致することによる法的な行為です。

簡単にいうと約束が記載されている書類が「契約書」になります。

「注文書」は依頼、つまりお願いをする書類です。

一方、「契約書」は約束をする書類です。

注文書と契約書の使い方の違い

「注文書」は製造・販売・流通に関係する場面で使用されることが多いです。

日常でも使われており、通信販売で書類を記載して、郵送したり、ファックスで送ったりするときに「注文書」が登場します。

「契約書」はビジネスシーンでも日常でも使用されます。

ビジネスシーンでは、2つの企業が合意を結ぶときなどに、日常では家や車を購入するときなどに「契約書」が登場します。

注文書と契約書の英語表記の違い

「注文書」は英語で“order form”や“order sheet”と表記をします。

「契約書」は英語で“contract”と表記をします。

注文書の意味

「注文書」は注文をするための書類です。

「注文」には、種類・寸法・個数などを示して、製造・配達・購入を依頼することという意味があります。

依頼をするときに用紙に記入をすることがありますが、物品の購入や配達などの依頼に使用される用紙が「注文書」です。

「注文書」には、製造・配達・購入などに必要なことが記載されています。

たとえば、通販で洋服を購入する場合で考えてみましょう。

インターネットから注文することができますが、カタログ通販だと書類に記入をして、郵送やファックスで購入の依頼をします。

このときに記入する書類が「注文書」です。

「注文書」には住所や氏名、購入したい商品名・個数などを記入します。

注文書の使い方

物品の製造・配達・購入などの際に使われる言葉です。

工場では原料の調達、できあがった製品の配達などを行っていて、原料の調達には他社に依頼をする必要があり、製品の配達も他社に依頼することがあります。

依頼するときに「注文書」が使用されます。

日常でも使われている言葉で、物品の配達や購入などをする際に「注文書」への記入をお願いされます。

注文書を使った例文

・『注文書の記入欄への記載漏れがないように』
・『注文書をなくしてしまった』
・『文字が小さくて注文書への記入が面倒だ』
・『背広の購入のために注文書に記入する』

注文書の類語

依頼をするための書類のことを指しているので、類語は「依頼書」になります。

注文書の対義語

対義語はありません。

契約書の意味

「契約書」は、契約の成立を証明する書類のことです。

「契約」には、2人以上の当事者が意思表示の一致をして成立する法的な行為という意味があります。

法律によって保護されている行為です。

「契約」は簡単にいうと約束のことですが、「契約書」を必要としない約束には法的な力がありません。

ただの約束と「契約」では重さが違います。

「契約書」は法的な力を持っているものです。

契約書の使い方

2人以上の当事者の間で意思表示の一致を示すために使われています。

日常では大きな買い物をするときに使用されることが多いです。

たとえば、家や車です。

家や車は高価な品物で、一般の人が一生のうちに何度も購入できるものではありません。

このような高価なものを購入する際には「契約書」へのサインが求められます。

こういったときに使われる言葉です。

また、ビジネスシーンでも使用されている言葉で、自社と他社が「契約」するときなどに使用されます。