この記事では、「地に足をつける」と「地道な積み重ね」の違いを分かりやすく説明していきます。
「地に足をつける」と「地道な積み重ね」の違い
「地に足をつける」と「地道な積み重ね」の違いについて紹介します。
「地に足をつける」と「地道な積み重ね」の使い方の違い
「地に足をつける」は「落ち着いてしっかり安定している様子」に使われます。
簡単に揺らがずに、現在自分がするべきこととしっかり向き合っている様子を表します。
「地道な積み重ね」は、「毎日努力をコツコツと続けること」に使われます。
常に小さな努力を続けて、いつしか大きな成果に結びつけることを表します。
「地に足をつける」と「地道な積み重ね」の英語表記の違い
「地に足をつける」の英語表現は以下の2つです。
1つ目は「down-to-earth」で、「地上に降りる」というニュアンスです。
“He is so smart and down-to-earth.”
(彼は非常に頭が良くて地に足のついた人です)
2つ目は「stay ground」で、「地面に付いている」というニュアンスです。
“He looks to stay grounded since he got married.”
(彼は結婚してから地に足がついている様に見える)
「地道な積み重ね」の英語表現は以下の2つです。
1つ目は「keep making an effort」で「努力し続ける」というニュアンスです。
“I have to keep making an effort to success the business.”
(事業を成功させる為に地道な積み重ねをするべきだ)
2つ目は「work little by little」で、「少しずつ働く」というニュアンスです。
“You should work little by little every day.” (君は仕事で毎日地道な積み重ねをした方がいい)
「地に足をつける」の意味
「地に足をつける」は「ちにあしをつける」と読みます。
意味は「しっかり安定して落ち着いた行動をとること」です。
慣用句として使われ、「地面に足をしっかりと付ければ、ばたばたと慌ただしくせずに落ち着いて行動できること」から上記の意味になりました。
「地に足をつける」の使い方
「地に足をつける」は、「安定している様子」「落ち着いた様子」に使われます。
「地に足のついた」として使われたることもあります。
慣用句として「考え方がや行動がしっかりしている」という人の性質を表す他に、「安定した職業に就いている」という意味で使われることもあります。
「地に足をつけた生活をする」で、「安定した職業に就き、真面目に生きること」を表します。
「地に足をつける」を使った例文
・『もう30歳を過ぎたので、言いかんげ地に足をつけることを考えたい』
・『いい加減地に足をつける様にしないと、親が心配し通しだ』
・『彼は学歴がなくても地に足をつけて生活している』
・『地に足をつけて生きていれば、いつかチャンスがやってくる』
・『彼は悪い仲間とは縁を切って、地に足をつける様にしているらしい』
「地に足をつける」の類語
「堅実(けんじつ)」
確かで危なげがない様子を言います。
「手堅い(てがたい)」
派手ではないが、やり方に危なげがない様子を言います。
「地に足をつける」の対義語
「浮き足立つ(うきあしだつ)」
「不安や不満を感じて弱気になる様子」「そわそわして落ち着かなくなる様子」「集中できない様子」という意味です。
「地道な積み重ね」の意味
「地道な積み重ね」は「じみちなつみかさね」と読みます。
意味は「進み具合は遅いが、確実にやったことが上積みされている様子」です。
「地道」は「手堅く着実にものごとを進めること」「地味で真面目なこと」という意味です。
「地道な積み重ね」は、「地道な努力の積み重ね」という「努力」が含まれている言葉で、毎日コツコツと小さない努力を続けて、将来的に大きな成果に結びつけることを表しているのです。
「地道な積み重ね」の使い方
「地道な積み重ね」は、「毎日小さな努力をコツコツと続けていく様子」に使われます。
「真面目に努力する様子」という意味の慣用表現です。
特に目立ったことをせずに、毎日同じことを続けていきますが、それがいつしか身に付いて自分の実力になったり、人に認められる可能性が高いことを表します。
「地道な積み重ね」を使った例文
・『ビジネススキルを身に付けるには、地道な積み重ねが大切だ』
・『彼は毎日地道な積み重ねを続けて人脈を広げていった』
・『デビュー前のアイドルは地道な積み重ねでファンを獲得していかなくてはならない』
・『最初はエリートでも地道な積み重ねを怠った結果、大きく挫折した』
・『彼は地道な積み重ねが認められて昇進した』
「地道な積み重ね」の類語
「たゆまぬ努力(たゆまぬどりょく)」
怠ることなく常に出来る限りのことをすることを言います。
「ちりも積もれば山となる」
小さなことでも、数多く積もり重ねていけば大きなものになることの例えを表すことわざです。
「地道な積み重ね」の対義語
「一攫千金(いっかくせんきん)」
苦労することなく一度で簡単に大きな利益を得ることを表すことわざです。
まとめ
今回は「地に足をつける」と「地道な積み重ね」について紹介しました。
「地に足をつける」は「しっかりと安定している」、「地道な積み重ね」は「コツコツと努力を続ける」と覚えておきましょう。
