この記事では、「奇妙」と「怪奇」と「奇怪」の違いを分かりやすく説明していきます。
「奇妙」とは?
「奇妙」は「きみょう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「めったになく不思議なこと」という意味で、現実にはありえないと思えるようなことが起きることです。
2つ目は「風変わりな様子」という意味で、普通の人の感覚ではそうならない様子のことです。
3つ目は「非常に趣があっておもしろい様子」という意味で、味があって好ましい様子のことです。
上記に共通するのは「変わっていて不思議」という意味です。
A. 珍しく、不思議なこと。
また、そのさま。
「科学では説明できない―な現象」
B. 風変わりなこと。
また、そのさま。
「―な格好」
C. 非常に趣・おもしろみ・うまみなどがあること。
また、そのさま。
「奇妙」の使い方
「奇妙」は名詞・形容動詞として「奇妙だ・である」と使われたり、形容詞として「奇妙な出来事」などと使われたり、副詞として「奇妙に思える」などと使われたりします。
基本的に、非常に変わっていて不思議な様子に使われる言葉です。
「奇妙」の例文
・『何度も同じ夢を見るとは奇妙だ』
「怪奇」とは?
「怪奇」は「かいき」と読み、の意味は以下の通りです。
1つ目は「正体が分からず不思議な様子」という意味で、なんだか分からう怪しいと思うことです。
2つ目は「姿かたちが不気味な様子」という意味で、見た目が怖いと感じる様子のことです。
上記に共通するのは「よく分からず不思議」という意味です。
「怪奇」の使い方
「怪奇」は名詞・形容動詞として「怪奇だ・である」「怪奇現象」などと使われたり、形容詞して「怪奇な風貌」などと使われたりします。
基本的に、正体がよく分からず不思議な様子や、姿かたちが不気味な様子に使われる言葉です。
「怪奇」の例文
・『複雑怪奇な事件で真相が皆目見当つかない』
「奇怪」とは?
「奇怪」は「きかい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「常識では考えられなほど不思議なこと」という意味で、あり得ないことで正体が分からない様子のことです。
2つ目は「常識外れで納得いかないこと」という意味で、不満があり許せないと思うことです。
上記に共通するのは「常識を外れている」という意味です。
「奇怪」の使い方
「奇怪」は名詞・形容動詞として「奇怪だ・である」と使われたり、形容詞として「奇怪な行動が目立つ」などと使われたりします。
基本的に、あり得ない不思議なことや、常識はずれで納得いかないことに使われる言葉です。
「奇怪」の例文
・『毎晩奇怪な現象が起きる家がある』
「奇妙」と「怪奇」と「奇怪」の違い
「奇妙」は「非常に変わっていて不思議な様子」という意味です。
「怪奇」は「正体がよく分からず不思議な様子」「姿かたちが不気味な様子」という意味です。
「奇怪」は「あり得ない不思議なこと」「常識はずれで納得いかないこと」という意味です。
まとめ
今回は「奇妙」と「怪奇」と「奇怪」について紹介しました。
「奇妙」は「変わっていて不思議」、「怪奇」は「正体が分からず不思議」、「奇怪」は「あり得なくて不思議」と覚えておきましょう。