「俗世間」と「世俗」と「俗世」の違いとは?分かりやすく解釈

「俗世間」と「世俗」と「俗世」の違い生活・教育

この記事では、「俗世間」「世俗」「俗世」の違いを分かりやすく説明していきます。

「俗世間」とは?

「俗世間(ぞくせけん)」とは、「一般の人々が他者と関わりながら働いたり暮らしたりしているこの世の中」を意味しています。

「俗世間」という言葉には、「さまざまな欲望や都合を抱えた俗人(普通の人)が暮らしている社会・世の中」の意味合いがあるのです。

また「俗世間」の仏教的な解釈として、「修行や出家などをせずに世俗の欲求を抱えた人たちが生活している世俗の世界・社会」としても理解することができます。


「俗世間」を使った例文

・『俗世間でタフに生き抜いていくにはお金とコネが何よりも有効になってきます』
・『彼らは俗世間で揉まれてきた経験があるので、いろいろなバックボーンを持つ他者との交渉には慣れています』


「世俗」とは?

「世俗(せぞく)」とは、「人並みの欲求・利害を抱えた一般の人たちが仕事や日常生活をしている俗世間」の意味を持つ言葉です。

そのため、「世俗」「俗世間」で言い換えることも可能です。

「世俗」には、「世の中でいろいろな人と相互に関わりながら暮らす一般的な人たち」も指し示しています。

「世俗」の表現には、「世の中の人々に広まっている習慣・人の欲や感情と関係している世の中のならわしや習俗」といった別の意味合いも備わっています。

「世俗」を使った例文

・『世俗の価値観は損得勘定によって図られることが多いのですが、私はそれが嫌で思想や宗教の領域に興味を持ったのです』
・『社会人になって仕事や支払いに追われる毎日を送っていると、どうしても世俗的な考え方が見に染み付いてしまうものです』

「俗世」とは?

「俗世(ぞくせ)とは、「人並みの欲求・感情・不満を抱えた人たちが暮らしているこの世の中」を意味しています。

「俗世」というのは、「普通の人たちがさまざまな思惑・利害を抱えながら生きている人間臭い社会・世界」を示しているのです。

「俗世」という言葉には、「人々がそれぞれの欲望や不満を持っているのでそれほど上品ではない卑しさ(下品な浅ましさ)も感じられる社会・世の中」といったニュアンスもあります。

「俗世」を使った例文

・『俗世から離れて山奥の庵で隠遁するような生活は現代社会ではまずできません』
・『俗世では欲望が満たされれば幸せを感じ、欲望が満たされなければ不幸を感じるものなのです』

「俗世間」と「世俗」と「俗世」の違い

「俗世間」という言葉は「欲求や不満を持っている普通の人たちが日常生活を送っているこの世の中・俗世」を意味していて、基本的に「俗世」と同じ意味で使われます。

ただし、「俗世間」には「世俗・俗世」より、「宗教的な修行(出家)や禁欲に興味がない人たちが中心になっている世の中」といったニュアンスが強い違いはあります。

「世俗」「俗世」も同義語に近い類義語でほぼ同じ意味ですが、「世俗」「世の中で一般的に認められているならわし」に意味の重点があり、「俗世」「人々が暮らす世の中や社会そのもの」を示唆しているところは違っています。

まとめ

この記事では、「俗世間」「世俗」「俗世」の意味の違いを分かりやすく説明しました。

「俗世間」「世俗」「俗世」の意味の違いや例文について調べたい人は、この記事を読んでみてください。