この記事では、「息吹」【いぶき】と「吐息」【といき】と「ため息」【ためいき】の違いを分かりやすく説明していきます。
「息吹」とは?
息を吐くという意味がある「息吹」は、命ある生物や植物、物に対して使われており、「春の芽生える息吹に触れるため高原に行く」と使うときは、それまで寒い季節のため眠っていた草花が暖かな季節になったことで眠りから覚め、息してきれいな花を咲かせたり、ピンと草や枝をはり、成長していくため準備する段階を言い表せる言葉です。
物に対して使うときは「それまで倉庫に眠っていた楽器に息吹を吹き込む」と、それまで使われずに眠っていた物を使うことで音色がよみがえる状態にする意味で使われています。
これから誕生するものや、すでに存在していて使われなかったり、眠らせていたものを使えるようにするとき、まるで人間が息してこれから未来に向けて生きようとするさまを表します。
「吐息」とは?
それまで緊張して息苦しかった状態であったのが、安心して緊張がゆるんだときに漏れる人の息を「吐息」と言います。
安心感に包まれた状態になったときふと漏れ出ます。
使い方としては、「ほっと吐息が出る」「私はふと吐息をもらす」と使います。
かなり落胆したときは「深い吐息を吐く」と言い、いかに残念な気持ちになったかを言い表したいときに使えるわけです。
この「吐息」の反対語には「青息吐息」があり、苦しんだときふと漏れ出る深いため息を表す言葉で、大変困った状態であるためそっとしておいてほしい気持ちを相手に伝えられます。
ときに「甘い吐息」と表現して、男性に愛される女性が漏らす色っぽい息を表します。
「ため息」とは?
人がこれ以上期待できないと分かったとき、もう駄目だと感じて落胆したときの気持ちを表すのが「ため息」になります。
どうも人生において気苦労が多いと、これからの人生を悲観してしまう人は失望する気持ちが息となります。
使い方としては、「ため息が多い人」や「ため息が何度も出てしまう」で、問題を抱えてうまく解消できない状態で困ってしまい、今後どのようにすればいいか悩んでいる状態になります。
反対に、人から見て思わず「ため息」が出るほどの美貌を持つ人や、才能を持っている人に心が奪われたとき、自分の感情を息の吐き方で伝えられる言葉にもなります。
「息吹」と「吐息」と「ため息」の違い
「息吹」と「吐息」と「ため息」の違いを、分かりやすく解説します。
今まで眠っていたものに命が吹き込まれるさまを「息吹」と言い、緊迫していた気持ちが安心する方向へと向かったとき漏れ出るものを「吐息」と言い、「ため息」は絶望感に包まれるという違いがあります。
これから誕生する生命を強く感じたとき「息吹を感じる」と言い表し、「吐息」は女性らしさを感じさせるものであり、男性は思わず胸が高鳴ってしまう息になります。
それに対して「ため息」は酷いストレスを感じた人が漏らす息でもあり、体調が優れなかったり、問題が起きてうまくミスを解消できない状態を表すときに使われています。
まとめ
「吐息」と「ため息」は人間のみ使えて、「息吹」は植物や物などがまるで息しているかのように、それぞれが持つ素晴らしさを表現できる言葉です。
そんな言葉の使い方を人の気持ちや物の状態によって使い分けてみれば、どのような状況であるかを言い表せる言葉になるでしょう。