「大々的」と「大規模」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「大々的」と「大規模」の違い生活・教育

この記事では、「大々的」「大規模」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「大々的」と「大規模」の違い

「大々的」は、物事をするさまが大がかりなことです。

「大規模」は、規模が大きいことです。

「規模」とは、物事の構造・内容・仕組み大きさのことなので、「大規模」は物事の構造・内容・仕組みが大きいことという意味になります。

2つの言葉には大きいという意味が含まれていますが、違いは「大々的」は物事をするさまを指しており、「大規模」は規模を指している点です。


「大々的」と「大規模」の使い方の違い

大がかりに物事をするさまについて「大々的」を使用します。

「大がかり」には、多くの人手・費用・日数を使って規模が大きいこととい意味があるので、「大々的」は物事をするときに多くの人がかかわったり、費用を投資したり、日数がかかったりすることに使われることが多いです。

規模が大きなことについては「大規模」を使用します。

「大規模」は建築物・工事・事業などの構造や組み立てが大きなことに使用されることが多いです。


「大々的」と「大規模」の英語表記の違い

「大々的」は一言で英語で表すことは難しいですが、「大々的」に近い意味を持つ英語は“extensive”です。

文中では“large”“huge”を使って表現します。

「大規模」は英語で“large scale”と表現をします。

「大々的」の意味

「大々的」は、物事を行うさまが大がかりなことです。

「大がかり」は、物事を行うために人手・費用・日数などを多くかけて規模が大きいことという意味があります。

つまり、「大々的」は、多くの人手・費用・日数をかけて物事を行うさまという意味になります。

新商品を発売する際に、テレビCMを流したり、ビルについている大型ディスプレーで広告を流したり、インターネットに広告を掲載したり、テレビで紹介してもらったりすることがあります。

こういったことをするには、多くの費用がかかります。

また、各方面に協力を依頼するために、人手もかかっていることでしょう。

こういったことを「大々的」といいます。

「大々的」の使い方

大がかりに物事を行うことに使用をします。

多くの人から注目されているサッカーのワールドカップの試合結果は、日本のチームが勝てば日本では多くのメディアに取り上げられます。

メディアで数秒間だけ取り上げられるのではなく、特集を組んで伝えられることが少なくありません。

こういったことを「大々的に報じる」といいます。

オリンピックの聖火リレーは「大々的」なイベントです。

聖火リレーを行うために多くの人がかかわっており、全国を巡る規模が大きなものです。

聖火リレーのように規模が大きなイベントを「大々的なイベント」といいます。

「大々的」を使った例文

・『テレビで大々的に取り上げられる』
・『大々的な会見を開く』
・『新聞に大々的に掲載された』
・『大々的にアピールをする』
・『大々的なCMの影響か売り上げが伸びた』

「大々的」の類語

「大がかり」が類語です。

人手や費用をかけて規模が大きいことの意味があります。

「大々的」の対義語

「ひっそり」が対義語です。

静かで目立たないようにするという意味があります。

「大規模」の意味

「大規模」とは、規模が大きいことです。

「規模」には、物事の構造・内容・仕組みの大きさという意味があります。

つまり、「大規模」は物事の構造・内容・仕組みが大きいという意味になります。

スペインにあるサグラダファミリアは、1882年の着工から現在まで建設が進められています。

仕組みも構造も大きなものです。

こういったものを指して「大規模」といいます。

「大規模」の使い方

建築物・工事・事業などの、仕組みや構造が大きいことに使われれることが多いです。

東京スカイツリーは、2011年に世界一高いタワーとして登録されている建物です。

構造も仕組みも大きなもので、こういった建物の工事を指して「大規模工事」といいます。

建築物や工事など以外にも、「大規模な火災」のように使用されることもあります。

「大規模な手品」のような使い方はしません。

この場合は「大がかりな手品」とした方が適当です。

「大がかり」には、大仕掛けという意味があるため「大規模」よりも「大がかり」が適当なのです。

「大規模」を使った例文

・『大規模な住宅団地計画が出ている』
・『大規模な改修工事が行われる』
・『森林で大規模な火災が発生する』
・『大規模な調査を実施する』
・『大規模な災害への備えをする』

「大規模」の類語

「大がかり」が類語です。

「大規模」の対義語

「小規模」が対義語です。

物事の構造や仕組みが小さいという意味があります。

まとめ

大きいという点では似ている意味を持っていますが、「大々的」は大がかりなさま、「大規模」は規模が大きなことで、2つの言葉の意味は違います。