好評も絶賛も良い意味で使われる言葉です。
好評と絶賛の意味は少し違いますが、どのような違いがあるのかを紹介します。
好評とは?
好評とは、評判が良いことや好意的に評価されていること、悪い評判がないことをいいます。
好評の「好」には、このましい、よい、愛すると言った意味があります。
「評」には、物事の良し悪しを判断するという意味があります。
ビジネスシーンで使われることもありますし、日常会話などでも使われています。
好評の使い方
好評を使った具体例を幾つか挙げてみます。
・新しく発売した商品が好評だったので、ほっと胸をなでおろしました。
・彼が制作した映画は、日本だけではなく海外でも好評を博しました。
・先月開催したイベントは好評を得られたので、さっそく第二弾も企画しています。
・美味しいと好評のクロワッサンは、いつも真っ先に売り切れてしまいます。
この中で好評を博すとは、評判が良く人気となることをいいます。
「博す」には獲得するという意味があります。
また、販売している商品やサービスに対して「好評発売中」といった使い方をすることもあります。
絶賛とは?
絶賛とは、相手をこの上なく褒めたたえることをいいます。
ただ単に褒めるだけではなくて、最大級の賛辞を贈るのが絶賛です。
絶賛の「絶」は通常とはかけ離れていることを表しており、「賛」には褒めたたえるという意味があります。
絶賛の使い方
絶賛を使った具体例を幾つか挙げてみます。
・コンサートで彼女の歌声は素晴らしく、聴衆から絶賛されていました。
・危険が迫りながらもとっさに子どもを助けた彼の行動は、多くの人に感動を与え絶賛されています。
・絶賛された映画を見ましたが、私にはその良さが分かりませんでした。
・何時間もかけてつくった料理を絶賛されて、つくったかいがあったと嬉しくなりました。
絶賛は日常会話でも使われることがある言葉です。
商品やサービスの売り文句として「絶賛発売中」とか「絶賛公開中」といった使われ方をすることもあります。
それから「大絶賛」といった言い方もありますが、本来は絶賛だけで最大級の誉め言葉になっています。
「大絶賛」だと二重に褒めていることになりますから、過剰な表現と感じる人もいます。
ただし、現在は「大絶賛」という使い方も見かけることが多いので、一般的な表現になってきていることが分かります。
好評と絶賛の違い
好評と絶賛はどちらも褒める場合に用いる言葉ですが、絶賛の方が好評よりも賞賛する度合いが高いといえます。
絶賛の「絶」にはこの上なくという意味があるので、誉め言葉の中でも最大級のレベルにあります。
好評は褒めてはいますが、良かったとか悪くなかったというニュアンスです。
最大級にまでは達していません。
まとめ
好評と絶賛は、賞賛の度合いに違いがあります。
賞賛の度合いが高い方が絶賛で、評価は高いものの最大級とまではいえないのが好評です。