この記事では、「功績」と「業績」の違いを分かりやすく説明していきます。
「功績」とは?
「功績」とは国や社会へと貢献した手柄を指します。
たとえばノーベル賞を受賞するような発明をしたことは、人々を助け暮らしに影響を与えたとして「功績」になりますし、ボランティア活動で人の手助けをするのも何十年と続ければ「功績」として扱われるでしょう。
また「功績」には物事をうまく成し遂げた手柄という意味もあり、国や社会への影響力は小さくても、仕事などで役に立ったことを「功績」と言うこともあります。
そもそも社会という物自体が、各人が自分の責務を果たすことで構築されているものなので、そう考えれば仕事の手柄も社会へ貢献した手柄と言えて、社会への貢献に使われる「功績」と呼ぶのも、間違いではないでしょう。
ただしそういったものを「功績」と呼ぶのは、とても大きな手柄を立てた場合だけです。
「業績」とは?
「業績」とは仕事をうまく成し遂げた手柄を指す言葉です。
雇われているお店や会社に対して大きな利益を生み出すようなことは勿論「業績」ですが、営業職が仕事を一つ取り付けてきた、販売員が商品を一つ売ったなどの小さな手柄や貢献も「業績」として認められます。
そのため従業員や構成員としての成果は全て「業績」と言えるでしょう。
流石に社長のような企業のトップから表彰されるようなことは大きな「業績」を立てなければありませんが、小さな「業績」も無視されるわけではありません。
一つひとつは小さな「業績」でもそれを積み重ねられる人は評価されますし、小さな「業績」も少ない人は扱いもそれなりにされてしまいます。
出来高制の仕事は、この小さな「業績」が全て認められ、給料へダイレクトに影響を与える仕事と言えるでしょう。
「功績」と「業績」の違い
「功績」と「業績」の違いを、分かりやすく解説します。
国や社会へ貢献した手柄が「功績」で、仕事を成し遂げた手柄が「業績」です。
「功績」は国が認めることもあれば会社が認めることもありますが、「業績」は会社からだけ認められることになります。
「功績」は影響力の大きい手柄しか認められませんが、「業績」は一つひとつが小さい手柄であっても認められて評価されるものです。
また「功績」は所属している企業への貢献を指す言葉として扱うこともありますが、そういう意味で使う場合、過去の積み重ねられた実績を指して使われます。
それに対して「業績」は、今月中など直近の短期間に成し遂げた成果を指して使われる言葉です。
まとめ
会社で積み上げた実績を「功績」と呼ぶこともありますが、基本的に社会への貢献が「功績」、会社やそれに雇われている人の仕事としての成果が「業績」と認識しておけば問題ありません。
企業における成績に関して「功績」や「業績」という場合、「功績」は過去に立てた大手柄や小さな手柄の積み重ねを指し、「業績」は月単位など直近の短期的な手柄を指すことに使われると言う違いも覚えておきましょう。