この記事では、「息苦しい」と「息詰まる」と「重苦しい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「息苦しい」とは?
「息苦しい」は「いきぐるしい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「呼吸がしにくい」という元の意味で、山に登って酸素が薄かったり、体調不良で肺呼吸がしにくい様子のことです。
2つ目は「精神的に息をするのが困難になる」という意味で、混雑したところにいて空気が薄い様に感じたり、興奮して過呼吸気味になる症状のことです。
3つ目は「圧迫感があって押し付けられる感じがする」という意味で、強い圧迫感があり、息がしにくい様に感じる様子のことです。
上記に共通するのは「呼吸しにくい」という意味です。
「息苦しい」の使い方
「息苦しい」は形容詞として使われたり、副詞として「息苦しくて辛い」などと使われたり、名詞として「息苦しさを訴える」などと使われます。
基本的に、心肺機能が低下して呼吸しにくくなる状態や、精神的に圧倒されて呼吸しにくいと感じる様子に使われる言葉です。
「息苦しい」の例文
・『運動中にマスクしていると息苦しい』
「息詰まる」とは?
「息詰まる」は「いきづまる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「緊張して呼吸が苦しく感じる」という意味で、過度に緊張して身体が固くなり、呼吸がしにくく感じる様子のことです。
2つ目は「ものすごい勢いに圧倒されておもわず呼吸を忘れる様子」という意味で、すさまじい勢いを感じて、思わず息をのみ込んでしまう様子のことです。
上記に共通するのは「スムーズに呼吸できない」という意味です。
「息詰まる」の使い方
「息詰まる」は動詞として「息詰まる・息詰まった」「息詰まる様な沈黙」などと使われたりします。
基本的に、雰囲気や勢いに身体がこわばり緊張する様子に使われる言葉です。
「息詰まる」の例文
・『両チームとも息詰まる熱戦を繰り広げた』
「重苦しい」とは?
「重苦しい」は「おもくるしい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「気分がどんよりしている様子」という意味で、全体的に暗く落ち込んでいる様子のことです。
2つ目は「煮え切らずに嫌な感じのする様子」という意味で、何か悪いことでも起きたのかと思われる様子のことです。
上記に共通するのは「どんよりしている」という意味です。
「重苦しい」の使い方
「重苦しい」は形容詞として使われたり、副詞として「音が重苦しく響く」などと使われたり、名詞として「重苦しさ」などと使われます。
基本的に、全体的に暗くどんよりと落ち込んだ雰囲気に使われる言葉です。
「重苦しい」の例文
・『訃報を受けて会場に重苦しい雰囲気が漂った』
「息苦しい」と「息詰まる」と「重苦しい」の違い
「息苦しい」は「心肺機能が低下して呼吸しにくくなる状態」「精神的に圧倒されて呼吸しにくいと感じる様子」という意味です。
「息詰まる」は「雰囲気や勢いに身体がこわばり緊張する様子」という意味です。
「重苦しい」は「全体的に暗くどんよりと落ち込んだ雰囲気」という意味です。
まとめ
今回は「息苦しい」と「息詰まる」と「重苦しい」について紹介しました。
「息苦しい」は「圧倒されて呼吸しにくい」、「息詰まる」は「身体がこわばる」、「重苦しい」は「どんより暗い」と覚えておきましょう。