日常生活に欠かせないものに電気や通信があります。
そしてそれらに関連する言葉として「電柱」と「共架」と「添架」というものがありますが、それらは何を意味しどのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「電柱」と「共架」と「添架」の違いを分かりやすく説明していきます。
「電柱」【でんちゅう】とは?
「電柱」とは、電線や通信ケーブル類を空中に張らせるための支柱のことを指します。
また「電柱」は細かく分類すると「電信柱」(通信に関わる線を張っている電柱)、「電力柱」(電気を供給してくれる線を張っている電柱)、「共用柱」(通信と電気に関わる線が両方か張られている電柱)、の三つに分類されます。
「電柱」はかつては木製のものが多くありましたが、現在ではコンクリート製のものが主流となっています。
また最近では、街の景観を美しく見せる為に電線や通信線を地中に埋め込み、電柱自体をなくしてしまう街も少なくありません。
ですが、まだまだ道路脇などに建てられていることが一般的な風景で当たり前のように存在している電柱ですが、私たちの生活に欠かせないものです。
「共架」【きょうか・きょうが】とは?
「電柱」の所有者は一般的に「電柱」を建てた電力会社にありますが、その「電柱」にその電力会社の所有物以外のものを取り付けることを、「共架」と言います。
カーブミラーや交通標識、電話線や案内看板や街路灯など、電気や通信の他に日常生活に欠かせないものを電柱所有者の許可を得て、一緒に取り付けてもらうものです。
取り付けられるものは一般的に公共的設備となります。
「添架」【てんか・てんが】とは?
「添架」とは、基本的には「共架」と同じように電柱所有者の許可を得て、電柱所有者の所有物以外のものを一緒に取り付けることを言います。
そして取り付けられるものも一般的に公共的設備になり「共架」と同じようなものになります。
ただ「共架」が共架協定が電柱所有者との間に締結されている団体等によるものに対し、「添架」は電柱所有者との共架協定が締結されていない団体等によるものです。
「電柱」と「共架」と「添架」の違い
「電柱」と「共架」と「添架」の違いをまとめると次のようになります。
「電柱」とは、「電線やケーブル類を空中に張らせるための支柱」のことを指します。
「共架」とは、「電柱所有者の所有物以外のものを電柱に取り付けること」を指します。
また、電柱所有者との共架協定が締結されている団体によるものを「共架」と言います。
「添架」も「共架」同様「電柱所有者の所有物以外のものを電柱に取り付けること」を指します。
ただ「共架」と違うのは電柱所有者との共架協定が締結されていない団体によるものだという点です。
まとめ
「電柱」と「共架」と「添架」について説明してきましたがご理解いただけましたでしょうか。
当たり前にあり過ぎて普段意識してみることは少ないかもしれませんが、重要な役割を果たしているものです。
この記事が皆さんのお役に立てるなら幸いです。