この記事では、「悟る」【さとる】と「諭す」【さとす】の意味や使い方を分かりやすく説明していきます。
「悟る」とは?意味
人の気持ちに隠された真実をそれとなく知ることを「悟る」【さとる】と言います。
うやむやにしていた意味もはっきり理解できたとき、人が話す言葉に隠されている目ではなかなか見えにくいところに目を向けて察知し、自分なりに意味を知るという場面で使われている言葉です。
仏教の世界では永遠の真理を得るため、悟りを開くという意味として使われていました。
「諭す」とは?意味
言うことを聞かない者が納得して受け入れるよう自分なりに考えて言い聞かすことを「諭す」【さとす】と言います。
元々は神仏の忠告を相手に伝えることで問題にぶつかった人がひどく動揺している状態を落ち着かせるといった意味を含むわけです。
また、いつまでも苛立つ人の気持ちを鎮めて、物事の道理を受け入れさせて正しい道を歩めるように話し聞かせるといった意味合いもあります。
「悟る」と「諭す」の違い
相手が何を考えているのか静かに感づくことを「悟る」ことで、どのように行動すればいいか把握します。
また、これからこのようなことが起きそうだとその場の雰囲気で察知したり、気配を感じて気づくといったときに使うわけです。
もう一方の「諭す」は、道を間違った人が悪い方向へと突き進もうとしているとき、心を入れ替えさせて正しい道へと戻すと話し聞かせるという違いがあります。
「悟る」の例文
・『職場が妙に静かであるところに問題が起きたことを悟る』
・『瞑想すると、自分が何にストレスを感じていたのか悟る』
「諭す」の例文
・『年収よりも、顔で結婚相手を選んだ姉に苛立つ親を諭す』
・『ギャンブルに金を使いすぎて貯金に手を出そうとする兄を諭す』
まとめ
その場の雰囲気をいち早く察知して感じ取れる人は周囲とうまく付き合えますし、ひどくパニックに陥っている人をうまく言葉で落ち着かせられるところが周囲を信用させるでしょう。