「行き届く」と「行き渡る」の違いとは?分かりやすく解釈

「行き届く」と「行き渡る」の違いとは?生活・教育

この記事では、「行き届く」「行き渡る」の違いを分かりやすく説明していきます。

「行き届く」とは?

「行き届く(いきとどく・ゆきとどく)」とは、細やかな配慮が及ぶことや、到達点に達することなどを意味しています。

「行き届く」と似た意味を持つ言葉としては、「気を配る」「気が回る」、あるいは「気が付く」などが挙げられます。


「行き渡る」とは?

「行き渡る(いきわたる・ゆきわたる)」とは、広範囲に届く、及ぶと言う意味があります。

「行き渡る」と似ている言葉では、「浸透(しんとう)する」「拡(ひろ)がる」、または「拡散(かくさん)する」などがあります。


「行き届く」と「行き渡る」の違い

「行き届く」「行き渡る」の違いを、分かりやすく解説します。

「行き届く」とは、細やかな配慮が及ぶことや、到達点に達することなどを言います。

「行き渡る」は、広範囲に届く、及ぶことを表しています。

「行き届く」は細かいところまで、「行き渡る」は、広範囲までと言うそれぞれの意味合いがあるので、この点に違いがあります。

「行き届く」の例文

・『手入れの行き届いた庭に、いろいろな野鳥たちがやってきていた』
・『その建物は掃除が行き届いて、清潔感がありました』
・『このマンションは管理が行き届き、防犯対策がしっかりしている』
・『最近は忙しすぎて、自分の身なりまで行き届かなかった』

「行き渡る」の例文

・『必要な食料が全員に行き渡ったかどうかを確認した』
・『このことが世間に広く行き渡ってしまった』
・『不足していた栄養が、全身に行き渡っていくのを感じた』
・『いつでも全員に連絡が行き渡るようになっています』

まとめ

「行き届く」「届」には、「いたる」「とどく」などの意味があります。

また、「行き渡る」「渡」は、「わたす」「わたる」などを表しています。

それぞれの漢字の意味を知ることで、さらに「行き届く」「行き渡る」の使い分けがしやすくなるでしょう。