この記事では、「語彙力」と「ボキャブラリー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「語彙力」とは?
「語彙力」とはどれだけ多くの言葉や言い回しを知りそれらを上手く使いこなせるかを指す言葉です。
単純に多くの言葉を知っているだけでは「語彙力」が高いとは言えず、それらの言葉を適した場面で適宜使いわけられて初めて「語彙力」が高いと言えます。
親しい間柄の友人とは砕けた口調で会話しビジネスシーンでは敬語で交渉するというのは、「語彙力」を活用する場面の代表例と言えるでしょう。
「語彙力」は人としての価値を決めるようなものではありませんが、「語彙力」が低すぎる人は思慮が浅い人や立場をわきまえられない人のようなマイナスイメージを持たれてしまいます。
そのため相手に合わせた言葉選びができるという「語彙力」は現代人として必須です。
「ボキャブラリー」とは?
「ボキャブラリー」とは個人における単語や言い回しといった言葉の知識です。
言葉の知識と言ってもその言葉がどういった由来で生まれたかなどの深さを指すものではなく、どれだけ言葉や言い回しを知っているかという言葉の幅を指す言葉と言えます。
英語が由来のカタカナ語であり日本語に翻訳する場合は語彙です。
「語彙力」と同じ言葉として扱われることもありますが厳密に言えば言葉を使いこなす能力は「ボキャブラリー」に含まれません。
あくまでもどれだけの数を知っているかが「ボキャブラリー」になります。
知っている言葉の数が少なければ当然場面に合わせた言い回しや、細部やニュアンスにまでこだわった詳細な表現もできないので、「ボキャブラリー」の有無や多寡は「語彙力」や表現力の前提となります。
「語彙力」と「ボキャブラリー」の違い
「語彙力」と「ボキャブラリー」の違いを、分かりやすく解説します。
どれだけ言葉を多く知っているかとそれらの言葉を操る能力を一纏めにした言葉が「語彙力」で、どれだけ多くの言葉を知っているかという言葉が「ボキャブラリー」です。
知っている言葉を自分で使い分けることが出来て初めて「語彙力」になりますが、「ボキャブラリー」は聞けば意味がわかるだけでもあると言えます。
また「語彙力」はあるかないかだけでなく高い低いという使われ方をしますが、「ボキャブラリー」はあるかないかの他には多い少ないという言葉で表現されるのも両者の違いです。
また「ボキャブラリー」は「語彙力」の前提となる知識なので、「語彙力」はなくても「ボキャブラリー」はあるという人はいますが、「ボキャブラリー」がないけれど「語彙力」はあるということはあり得ません。
まとめ
言葉は適した場面で使い分けられて初めて知っていると言えると認識している人もいるので「語彙力」と「ボキャブラリー」が同一のものとして扱われる事が多いです。
ですが厳密に言えば「ボキャブラリー」には知っている言葉を使いこなす能力は含まれない点が、「語彙力」と「ボキャブラリー」の違いと認識しておくべきでしょう。