この記事では、「目に浮かぶ」と「頭に浮かぶ」と「思い浮かぶ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「目に浮かぶ」とは?
「目に浮かぶ」は「めにうかぶ」と読みます。
意味は「実際に起きてない光景が、あたかも現実に見えているかの様に想像できること」で、あることを自分で推し量り、その情景がまるで見えている様に感じられることです。
「目」は「視力でとらえるもの」という意味、「浮かぶ」は「心の中に上がってくる」という意味です。
「目に浮かぶ」の使い方
「目に浮かぶ」は動詞として「目に浮かぶ・目に浮かんだ」と使われたり、副詞として「喜ぶ姿が目に浮かんで感じ入る」などと使われます。
基本的に、実際には起きていない光景が、あたかも目の前で起きているかの様に感じられることに使われる慣用表現です。
「目に浮かぶ」の例文
・『娘がウェディングドレスを着た時の姿が目に浮かんで泣けてくる』
「頭に浮かぶ」とは?
「頭に浮かぶ」は「あたまにうかぶ」と読みます。
意味は、「あるも考えが生じること」で、アイデアや感想などが新たに湧き起こることです。
「頭」は「脳の働き」「思考力」「考え」という意味です。
「頭に浮かぶ」の使い方
「頭に浮かぶ」は動詞として「頭に浮かぶ・頭に浮かんだ」と使われたり、副詞として「音楽が頭に浮かんで離れない」などと使われます。
基本的に、新しいアイデアや感想などが生じることに使われる慣用表現です。
「頭に浮かぶ」の例文
・『お風呂に入っている時に新しいアイデアが頭に浮かぶ』
「思い浮かぶ」とは?
「思い浮かぶ」は「おもいうかぶ」と読み、の意味は以下の通りです。
1つ目は「見たり聞いたり記憶したことがよみがえる」という意味で、過去に経験したことや知識としてたくわえたことが、心に再現されることです。
2つ目は「今までにないことを新たに考え付く」という意味で、上記で紹介した「頭に浮かぶ」と同じ意味です。
「思い」は動詞「思う」の連用形で「考える」「推量する」「想像する」「追想する」「回顧する」など幅広い意味があります。
「思い浮かぶ」の使い方
「思い浮かぶ」は動詞として「思い浮かぶ・思い浮かんだ」と使われたり、副詞として「次々と思い浮かんでくる」などと使われます。
基本的に、見たり聞いたり経験したことを回顧することや、今までにない新たなことを考え付くことに使われる言葉です。
「思い浮かぶ」の例文
・『ケーキと言えばこの店を真っ先に思い浮かぶ』
「目に浮かぶ」と「頭に浮かぶ」と「思い浮かぶ」の違い
「目に浮かぶ」は「実際には起きていない光景が、あたかも目の前で起きているかの様に感じられることに使われる慣用表現」という意味です。
「頭に浮かぶ」は「新しいアイデアや感想などが生じることに使われる慣用表現」という意味です。
「思い浮かぶ」は「見たり聞いたり経験したことを回顧すること」「今までにない新たなことを考え付くこと」という意味です。
まとめ
今回は「目に浮かぶ」と「頭に浮かぶ」と「思い浮かぶ」について紹介しました。
「目に浮かぶ」は「見えているかの様に感じる」、「頭に浮かぶ」は「新しいことが頭に生じる」、「思い浮かぶ」は「過去のことを回顧する」と覚えておきましょう。