この記事では、「厄病」と「疫病」と「疾病」の違いを分かりやすく説明していきます。
3つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「厄病」とは?
「厄病」は「やくびょう」と読みます。
「厄病」は、「悪いこと、不都合な出来事」という意味があります。
「厄病神(やくびょうがみ)」という言葉があり、「疫病を流行させるという神」という意味があります。
そこから転じて、「悪いこと、不都合な出来事を運んでくる人」を意味することがあります。
「厄病」の言葉の使い方
同じ会社に、トラブルを持ち込むタイプの面倒な人がいるかもしれません。
その人は、社内で「厄病神だから、近寄らないように」などと言われているかもしれません。
「疫病」とは?
「疫病」は「えきびょう」と読みます。
「疫病」は、「悪性の伝染病。
はやりやまい」という意味があります。
「疫病」の言葉の使い方
2020年から長期間にわたりパンデミックを起こした新型コロナウイルスは、「疫病」と言えるのではないでしょうか。
そのため、新型コロナウイルスが収まるように、願いを込めた、アマビエのイラストをあちこちで目にすることになりました。
このことから、「新型コロナウイルスが流行し、疫病退散の願いを込めたアマビエのイラストを目にする機会が増えた」などという文章を作ることができます。
「疾病」とは?
「疾病」は「しっぺい」と読みます。
「疾病」は、「やまい。
疾患病気のこと」という意味があります。
「疾病」の言葉の使い方
「疾病」はいわゆる、病気を意味する言葉になります。
中でも、ガン、心疾患、脳卒中は、「三大疾病」と言われています。
そのため、この3つの病気にかかった時のための保険が用意されていて、「三大疾病保険」などと呼ばれています。
そのため、「三大疾病に備えて、保険に加入する」などという文章にできます。
「厄病」と「疫病」と「疾病」の違い
「厄病」と「疫病」と「疾病」は、それぞれ病気に関する言葉という共通点があります。
ただし、それぞれに違った意味があります。
まず「疾病」は、いわゆる「病気」を意味する言葉になります。
世の中には、ガンや脳卒中など、様々な病気がありますが、それらを総称して「疾病」と呼びます。
一方「疫病」は「悪性の伝染病」という意味があります。
パンデミックを引き起こすような病気を「疫病」と言います。
「厄病」は、「疫病」と同じ意味もありますが、「悪いこと、不都合な出来事」という意味もあり、厄介事を持ち込む人に対して「厄病神」と呼ぶことがあります。
このように、病気を意味する「疾病」、伝染病を意味する「疫病」、悪いことを意味する「厄病」という意味の違いがあります。
まとめ
「厄病」と「疫病」と「疾病」の違いについて見てきました。
3つの言葉には、明確な意味の違いがありました。
3つの言葉の意味の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。