この記事では、「役職」と「地位」と「身分」の違いを分かりやすく説明していきます。
「役職」とは?
「役職」は「やくしょく」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「その人に与えられた役割とその業務内容」という意味で、組織において人に与えられた役割と、どの様なことをするのかという内容のことです。
2つ目は「企業における管理職」という意味で、企業で一般従業員から出世して肩書が付くことです。
上記に共通するのは「与えられた仕事」という意味です。
「役職」の使い方
「役職」は名詞として「役職に就く・就いた」「役職を退く」「役職手当」などと使われます。
基本的に、組織においてその人に与えられた役割と、その業務内容に使われる言葉です。
「役職」の例文
・『彼には商品の管理部長という役職を与える』
「地位」とは?
「地位」は「ちい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「社会や組織の中で、その人が置かれている立場」という意味で、組織としてその人がいるべき定められた立場のことです。
2つめは「あるものが占めている位置や割合」という意味で、全体に対してそれがどの程度の重要性があるかということです。
上記に共通するのは「人や物の位置」という意味です。
「地位」の使い方
「地位」は名詞として「高い地位に就く・就いた」「地位を占める」「地位を得る」「地位にしがみつく」などと使われます。
基本的に、社会や組織の中でその人が置かれている立場のことや、ある物が占めている重要度に使われる言葉です。
「地位」の例文
・『我社は日本の重工業の中でも非常に重要な地位を占める』
「身分」とは?
「身分」は「みぶん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ある組織や集団における、その人の役目」という意味で、その人が置かれている立場や役割のことです。
2つ目は「封建社会における上下関係」という意味で、ランク付けされた階級のことです。
3つ目は「その人の身の上を見下した言葉」という意味で、「いいご身分」などと使われます。
上記に共通するのは「階級としての立場」という意味です。
「身分」の使い方
「身分」は名詞として「身分を明かす・明かした」「身分をわきまえる」「身分証明書」などと使われます。
基本的に、ある集団や組織におけるその人の役目や、階級分けされた立場や役割に使われる言葉です。
「身分」の例文
・『彼の両親から身分違いであるとして結婚を反対される』
「役職」と「地位」と「身分」の違い
「役職」は「組織においてその人に与えられた役割と、その業務内容」という意味です。
「地位」は「社会や組織の中でその人が置かれている立場」「ある物が占めている重要度」という意味です。
「身分」は「ある集団や組織におけるその人の役目」「階級分けされた立場や役割」という意味です。
まとめ
今回は「役職」と「地位」と「身分」について紹介しました。
「役職」は「与えられた役割」、「地位」は「置かれている立場や重要度」、「身分」は「階級分けされた立場や役割」と覚えておきましょう。