「容積」と「体積」と「数量」の違いとは?分かりやすく解釈

「容積」と「体積」と「数量」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「容積」「体積」「数量」の違いを分かりやすく説明していきます。

「容積」とは?

容器の中に満たすことができる分量、容量のことを指す言葉で、単位はミリリットルml、リットルl、立方センチメートルcm3で表すことができます。

体積が大きいビンであれば容積も大きくなりますが、ビンのフチの厚さで同じ体積のビンでも容積が異なるというケースはありえます。

容積を求める問題ではマスの厚みなどがよく使われる言葉となっています。

カバンやリュックサックなどは容積で中にどれだけ入るかを示すケースが多く、重量とは別の概念となります。

車のトランク、荷室も容積で数値を表すこともありますが、商用車ではわかりにくいため高さと長さと幅を表記し、さらに段ボール箱が入る個数などで説明する事が多く、数リットルの容積の差はメリットではないという見方をすることがあります。


「体積」とは?

体積は物体が空間に占める大きさで、箱型のものであればフタがありあらゆる面がふさがっているものと、フタがないものでは大きく体積が異なります。

立方体の体積は縦×横×高さで計算できます。

cm3、立方メートルm3で表記されることが多いですが、一般生活において体積はそれほど使われていないものでもあり、製品の箱や自動車などは縦×横×高さがわからないと大きさがイメージできないという問題点があります。

学校で習う段階では容積よりも先に教わるもので、箱などを使うとイメージしやすくなります。

体積と重量は必ずしも一致せず、風船などは体積が大きく重量が軽い代表的なものです。

金属などでは体積の割に重いというものもあります。


「数量」とは

物の数、量という意味で、様々な単位を使って数えることができ、紙なら一枚、本なら一冊、電車なら一両、木なら一本などと数えることができます。

砂糖や米のような数えることが難しいものは数量では表記されず、グラムgやキログラムkgで表記しています。

数えられるものであればみな数量の概念があります。

「容積」と「体積」と「数量」の違い

「容積」は中に入る分量という意味で「体積」は空間に占める大きさという意味、「数量」は物の数という意味で、容積は中に入る数量で示すこともでき、カゴにみかんが5個入る、別のカゴだと7個入るなどの計測ができますが、容積の数値と完全に比例するわけではありません。

体積は立体の時点で発生し、紙であっても体積はあります。

学校で教わる順番は足し算引き算から使える数量、掛け算が必須となる体積、体積から厚みなどを引くことが要求される容積の順番となっています。

まとめ

体積は三次元のあらゆるものにある概念ですが、数値としての使い勝手が悪く、縦×横×高さで表されることが多くなっています。

容積はリットル表記も見られ、体積よりは多く使われており、牛乳の内容量などは容積に近いものです(ただし満タンに入れてないため完全にその容器の容積と内容量はイコールではない)数量は最もわかりやすい数値で一個、二個から数えられます。