「隠密」と「内密」と「内緒」の違いとは?分かりやすく解釈

「隠密」と「内密」と「内緒」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「隠密」「内密」「内緒」の違いを分かりやすく説明していきます。

「隠密」とは?

「隠密」「おんみつ」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「人に悟られない様に、ひそかにものごとを行うこと」という意味で、良くないことや人に知られたくないことなどを、こっそりすることです。

2つ目は「昔の日本で、幕府や藩に仕え、情報活動をした下級武士や忍者」という意味です。

上記に共通するのは「人に知られない様に行動する」という意味です。


「隠密」の使い方

「隠密」は名詞・形容動詞として「隠密だ・である」「隠密奉行」などと使われたり、副詞として「隠密に済ませる」などと使われます。

基本的に、人に知られない様に、こっそりとものごとをすることに使われる言葉です。


「隠密」の例文

・『おおごとにしたくないので隠密に始末する』

「内密」とは?

「内密」「ないみつ」と読みます。

意味は「表ざたにせず封じ込めること」という意味で、外部の人に知られない様にすることです。

「内」「うち」とも読み「表立たない様子」という意味、「密」「閉ざされて内部がわからない」「人に知られない」という意味、「内密」「表立たず人に知られないこと」になります。

「内密」の使い方

「内密」は名詞・形容動詞して「内密だ・である」「内密情報」などと使われたり、副詞として「内密に願います」などと使われます。

基本的に、外部の人に知られない様に、内部に封じ込めることに使われる言葉です。

「内密」の例文

・『会社の人事について内密にして欲しいと言われる』

「内緒」とは?

「内緒」「ないしょ」と読みます。

意味は「表向きにせず、心の中に隠しておくこと」で、ものごとを人にしらせず当事者の心の中に秘めておくことです。

「内緒」「内証」が変化した言葉で、仏教用語で「自己の心の内で審理を悟ること」という意味があり、ここから「心の内に秘める」という意味で使われる様になりました。

「内緒」の使い方

「内緒」は名詞・形容動詞として「内緒だ・である」「内緒話」などと使われたり、副詞として「内緒にしておく」などと使われます。

基本的に、表向きにせず心の中に秘めておくことに使われる言葉です。

「内緒」の例文

・『女性が給湯室に集まると内緒話する』

「隠密」と「内密」と「内緒」の違い

「隠密」「人に知られない様に、こっそりとものごとをすること」という意味です。

「内密」「外部の人に知られない様に、内部に封じ込めること」という意味です。

「内緒」「表向きにせず心の中に秘めておくこと」という意味です。

まとめ

今回は「隠密」「内密」「内緒」について紹介しました。

「隠密」「人に知られない様に行動すること」「内密」「外部の人に知られない様にすること」「内緒」「心の中に秘めておくこと」と覚えておきましょう。