この記事では、「バリアフリー」と「ユニバーサルデザイン」の違いを分かりやすく説明していきます。
「バリアフリー」とは?
障壁をなくすという意味の言葉で、あらゆる人にとって使いやすいものを目指した建物などにその概念が含まれており、床をなるべく段差を少なくした造りにすることなどがバリアフリーの実例のひとつです。
鉄道車両の車椅子スペースの追加や、ホームと車両の高さの差を小さくして乗りやすくすることやホームドアの設置もバリアフリーの一環といえます。
制度や情報面のバリアフリーと言う考え方もあり、盲導犬が入場できる店はバリアフリーに配慮したものと言え、新しい鉄道車両において車内の電光掲示板でも運行情報を見ることができるようになったこともバリアフリーの配慮という部分もあります。
バリアフリーの概念は新しいものほど進んでいると言えるでしょう。
「ユニバーサルデザイン」とは?
性別や国籍、文化などを問わず、誰にでも使いやすいものを目指すデザインという意味合いで、組み立て説明書に数字以外の文字がないレゴブロックはユニバーサルデザインの一例と言えます。
アイコンなどもユニバーサルデザインを目指すケースが多くなっています。
webデザインでは色使いに配慮することでユニバーサルデザインにすることが可能です。
言語まではユニバーサルデザイン化はできず、日本であれば日本語、英語、中国語、韓国語などを表示するあたりが限界と言えるでしょう。
点字を導入することもユニバーサルデザインの方向性と言えるでしょう。
バリアフリーの概念と重なる部分があり、やはり設計が新しいものほどユニバーサルデザインの概念が取り込まれ、新しい知見が入っていくと言えます。
「バリアフリー」と「ユニバーサルデザイン」の違い
「バリアフリー」と「ユニバーサルデザイン」の違いを、分かりやすく解説します。
バリアフリーとユニバーサルデザインともに、性別や国籍、年齢や障害の有無を問わず誰にでも使いやすいということを目指す方向性は同じですが、制度などに対しての考え方、建造物や鉄道車両など人より大きなものに対してはバリアフリーと言う言葉が使われるケースが多くなっており、人より小さなもの、手に取れるサイズのもの、体積のないものなどはユニバーサルデザインと呼ばれるケースが多くなっています。
ただし厳密な定義のある言葉ではなく、バリアフリーの優れているものはユニバーサルデザインとして優れているということができます。
ともに新しいものほど考えが浸透しており、新しいものほどバリアフリーやユニバーサルデザインが進んでいると言えます。
まとめ
障壁をなくすという意味のバリアフリーと、誰にとっても便利というユニバーサルデザインは重なる部分も多くなっています。
建物はバリアフリーと言う概念があり、手すりの持ちやすさ、ボタン類の押しやすさ、床の段差の少なさなどが必要となります。
ユニバーサルデザインはアイコン、フォント、ホームページの色使いなどにも見られる概念です。