「厭み」と「嫌味」と「皮肉」の違いとは?分かりやすく解釈

「厭み」と「嫌味」と「皮肉」の違い生活・教育

この記事では、「厭み」【いやみ】と「嫌味」【いやみ】と「皮肉」【ひにく】の違いを分かりやすく説明していきます。

「厭み」とは?

人を不快な気持ちにさせる態度を見せたり、身なりすることを「厭み」と言い、自分が相手から見下され、あてつけられるような態度を見せられて嫌な気分になるのもまたこの言葉の意味になります。

職場では仕事ができない社員にあてつけるように成功した者が自慢し、あざ笑うさまや、皮肉を言ってやる気を失わせるだけではなく、いやらしさも感じてしまうところがこのうえなくひどいと感じるわけです。

ことさら気取る「もてる男ぶった厭みな者」「人の失敗をいつまでも笑う厭みな人」と言いなど、消えてほしいと思うほど苛立ちを覚える相手に対して使う言葉です。


「嫌味」とは?

言葉で相手から嫌がらせされるのが「嫌味」であり、心が傷つき、苛立ち覚えるような状態になります。

人間としての評価を著しく傷つけられるような言葉を自分に対して聞こえるように伝えてくる相手は、わざと「嫌味」な言葉を伝えてきます。

「嫌味」を言われた者はひどく不快な気持ちになる「嫌味な人」は、しつこく気に入らない者がつらくなるような言葉を伝えるわけです。

過去の知られたくないような出来事を掘り返してはほじくり返したり、失敗したことを何度も繰り返す、自分がいかに成功したことをひけらかし、相手を見下すように言葉を発するのが「嫌味」と言います。

元々は「いやがる」を表す「いやむ」を連用形にした言葉であり、「いやみったらしく気持ちを伝えてくる人のさまを表す言葉でした。


「皮肉」とは?

本当なら、自分がやれば成功したというのに、他人が先にやったことで手柄を取られてしまった状況がなんともがっかりする気持ちと、情けなさが入り乱れた気持ちを言い表すのが「皮肉」と言います。

遠まわしに意地悪い言葉を投げかけて、「お前はだめな奴だ」と根本的に非難する人の行為や気持ちはなんとも「皮肉」なものであり、相手を深く傷つけてしまいます。

自分が期待していたものとはまったく違ったものになったときや、結果にがっかりする気持ちで逆に笑ってしまいたくなる衝動に駆られた人は自分の運命に愕然とし、落ち込むわけです。

この言葉の使い方としては「皮肉な運命にひどく落ち込む」「嫌いな相手の方が先に出世するとは皮肉なものだ」と言い、いかに自分がつらい状況に陥ったかを言い表せます。

「厭み」と「嫌味」と「皮肉」の違い

「厭み」「嫌味」「皮肉」の違いを、分かりやすく解説します。

人が嫌だなと感じるような汚らしい身なりであったり、嫌悪感を抱かせる派手な服装、化粧などして見せる「厭み」は、どう見ても感じが悪く、ひどいと思うその姿を改善しようともしない者はどうしようもない「厭み」を感じさせます。

「嫌味」を言う相手としては、人間関係において劣った者に対してその価値が低いと思うところを指摘したり、反論できない年下や部下に対して人格を否定するような言葉を投げかける行為など人から見てひどいと感じるような言葉は「嫌味」となるわけです。

「皮肉」は自分に挑戦するチャンスがあったというのに、相手に先を越されたさまを表すという違いがあります。

まとめ

人から受けて嫌な気持ちになるのが「厭み」であり、「嫌味」は酷いことを言われて不快感に包まれ、思い描いていたものとは違う結果になってしまうときに感じるものを「皮肉」と言い表します。

反対に自分から相手に対して「厭み」なことしたり、人が精神的に傷つくような「嫌味」を言い、挙句の果てには「皮肉」な状況に陥らないように工夫しましょう。