この記事では、「大丈夫」と「問題ない」の違いを分かりやすく説明していきます。
「大丈夫」とは?
「大丈夫」は「だいじょうぶ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「立派な男子」という元の意味で、体つきがしっかりしていてたより甲斐のある男性のことです。
「丈夫」は元々男性のことで、「大」が付くことで一人前の立派な男性という意味になります。
2つ目は転じて「あぶなげがなく安心できる様子」という意味で、強くしっかりして万が一の時にも安心な様子のことです。
3つ目は「確かで間違いがない様子」という意味で、誤っていたり失敗する心配のない様子のことです。
4つ目は「可能である」という意味で、相手からの要望を承諾する時の表現です。
5つ目は「必要ない」という意味で、相手からの申し出を断る時の表現です。
上記に共通するのは「心配のいらない」という意味です。
「大丈夫」の使い方
「大丈夫」は名詞・形容動詞として「大丈夫だ・である」「大丈夫です」「大丈夫そう」などと使われます。
基本的に、日常で使われる場合、あぶなげがなく安心できる様子や、確かで間違いない様子や、可能であることや、必要ないことに使われる言葉です。
「問題ない」とは?
「問題ない」は「もんだいない」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「取り立てて検討・解決する必要がない」という意味で、現在差し迫って困っている事柄はない状態のことです。
2つ目は「異常はない」という意味で、機械や物などに普段と変わった様子がないことです。
3つ目は「重要性が低い」という意味で、放っておいても良い状態のことです。
上記に共通するのは「解決する必要がない」という意味です。
「問題ない」の使い方
「問題ない」は動詞として使われたり、副詞として「試験が問題なく終わる」などと使われたり、名詞として「今のところ問題なし」などと使われます。
基本的に、取り立てて検討や解決する必要がないことや、普段と変わった様子がないことに使われる言葉です。
「大丈夫」と「問題ない」の違い
「大丈夫」は「あぶなげがなく安心できる様子」「確かで間違いない様子」「可能であること」「必要ないこと」という意味です。
「問題ない」は「取り立てて検討や解決する必要がないこと」「普段と変わった様子がないこと」という意味です。
「大丈夫」の例文
・『このキノコは食べても大丈夫です』
・『お天気はこの分なら大丈夫そうです』
・『大丈夫、一人でできます』
・『お持ち帰りも大丈夫ですよ』
「問題ない」の例文
・『車のエンジンには特に問題ない』
・『彼をリーダーに起用しても問題ないでしょう』
・『彼等は好きにさせておいても問題ない』
・『その件に関しては問題ないとみて特に取沙汰しない』
まとめ
今回は「大丈夫」と「問題ない」について紹介しました。
「大丈夫」は「あぶなげがない」、「問題ない」は「特に取り立てる必要がない」と覚えておきましょう。