この記事では、「その時」と「そのとき」の違いを分かりやすく説明していきます。
「その時(そのとき)」とは?
「その時」とは、「ある時点」や「その際」、「その折」などの意味合いを表す言葉です。
「その時」の使い方
「その時」は副詞的、接続詞的な使い方がされています。
「そのとき」とは?
「そのとき」とは、「その状況」や「その場合」などの意味合いを表す言葉です。
「そのとき」の使い方
「そのとき」は副詞的、接続詞的な使い方がされています。
「その時」と「そのとき」の違い
まず、「その時」の「時」は「時間」や「時期」、「時刻」を表しています。
対して、「そのとき」の「とき」は「状況」や「場合」を表しているのです。
具体的には、『ケガをした時に激しい痛みが走った』という例文を見ると、ここでは「ケガをした瞬間」、つまり、時間を指しているので「時」が用いられます。
逆に、『ケガをしたときは慌てず、冷静に対処する必要がある』という例文を見ると、ここでは「ケガをした場合」、つまり、状況を指しているので「とき」が用いられるのです。
「その時」の例文
・『合格者一覧に自分の名前を見つけたその時、私の心は歓喜で満ち溢れていた』
・『出掛けようとしていたちょうどその時、電話が鳴った』
・『ドラマがクライマックスを迎えたその時、私は思わず涙を流してしまった』
「そのとき」の例文
・『危機的状況に見舞われたそのとき、彼にとって大きなチャンスが訪れた』
・『何かトラブルが発生したそのときは、独断を避けて必ず誰かに連絡するようにしてください』
・『いつの日かまた再開することになるだろう、そのときを楽しみにしています』
まとめ
「その時」は「ある時点」や「その際」、「その折」などの意味合いを表します。
対して、「そのとき」は「その状況」や「その場合」などの意味合いを表すということでした。
違いをしっかりと把握し、きちんと使い分けができるようになりましょう。