「長閑」と「閑散」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「長閑」と「閑散」の違い生活・教育

この記事では、「長閑」「閑散」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「長閑」と「閑散」の違い

「長閑(のどか)」は、「焦ることなくのんびりとして静かなさま」という肯定的なニュアンスの意味を持っています。

「閑散(かんさん)」は、「周囲・街頭などに人がほとんどいなくて静かなさま」という否定的な意味のニュアンスを持っている点が異なっています。

「長閑」には「うららかな日差しが差すような感じで天気が良いこと」の意味もあります。

一方、「閑散」「穏やかな天気」を示唆する意味を持っていません。

「長閑」が持つ「気がかりな問題がないさま」の意味も、「閑散」にはないのです。

また「閑散」にも「長閑」にない、「客が入らずにお店・仕事が暇」の意味合いがあります。


「長閑」と「閑散」の使い方の違い

「長閑」「長閑な山の景色・長閑な地方の小さな支店」のように「せこせことしていなくてゆったり落ち着いているさま」を意味して使いますが、「閑散」はこういったポジティブなニュアンスでは使いません。

「閑散」の使い方は、「そこにほとんど人がいなくて寂れているさま」というネガティブなニュアンスで使う点が「長閑」とは違っています。

また「客離れしたレストランは閑散としていました」のように「閑散」「店舗にお客さんがほとんど入ってこない様子(仕事が手持ち無沙汰なさま)」を示して使いますが、「長閑」「お店にお客さんがほとんど来店しなくて仕事が暇」の意味合いで使うことはありません。


「長閑」と「閑散」の英語表記の違い

「長閑」は、英語を使用して表現すると以下になります。

“calm”……穏やかで落ち着いていること。

焦りや興奮などがなくて穏やかな様子。

“peaceful”……特別な問題がない平和な状態であること。

落ち着いていて平和な。

“quiet”……うるさくなくて静かなこと。

穏やかで静かな。

“mild”……天気が荒れてなくて穏やかなさま。

「閑散」は、英語を用いて表記すると以下になります。

“deserted”……人口密度が低くて、人がポツポツとしかいないこと。

人がほとんどいなくて賑わいがないさま “slack”……ビジネスの調子が悪いさま。

仕事が波に乗っていないこと。

“inactive”……仕事・お店の営業などが活発でないさま。

「長閑」の意味

「長閑(のどか)」とは、「慌てていなくてゆったり落ち着いているさま」を意味しています。

「長閑」というのは、「のんびりとした雰囲気で静かな様子」を示唆している表現です。

「長閑」には、「天気が良好で穏やかなさま・日差しがうららかで穏やかな天候」の意味合いもあります。

さらに「長閑」の意味として、「不安を感じる心配ごとなどがないさま」を挙げられます。

「長閑」の使い方

「長閑」「車窓からの長閑な景色」のように、「のんびりして静かな様子」の意味で使えます。

また「長閑な一日を過ごしました」など、「急いでいなくてゆったりくつろぐさま」の意味合いでも使われます。

類似の使い方として、「ゆったりできて気がかりな問題もないさま」を示唆して使ったりもできます。

「長閑な春の天気に誘われて出かけました」のように、「天候の穏やかさ」を指して使う使い方もあります。

「長閑」を使った例文

・『トンネルを抜けると田畑や牛馬のいる草原など、都会にはない長閑な光景が広がりました。』

・『一週間の有給休暇で家族と温泉旅行に出かけたので、長閑な気分を満喫できました。』

・『何にも気を煩わされることがない、こんな長閑な毎日がいつまでも続けば良いのにと願っていました。』

・『体育祭の当日は、柔らかな日差しが降り注ぐ長閑な天気に恵まれました。』

・『彼女の長閑な話し方や雰囲気に癒されることもありますが、イライラしてしまうこともあります。』

「長閑」の類語

「長閑」の類語には、以下の言葉があります。

・『安穏(あんのん)』……心の状態が安らかで落ち着いているさま。

・『のんびり』……焦っていなくて、気持ちと行動がゆったりとしていること。

・『無事(ぶじ)』……特別な問題や危険などがなくて大丈夫であること。

・『暢気(のんき)』……焦り・不安などが見られなくて、のんびりとしている態度や性質。

「長閑」の対義語

「長閑」の対義語には、以下の言葉があります。

・『喧騒(けんそう)』……その辺りがガヤガヤとしていて騒がしいさま。

・『せっかち』……のんびりと待つことができずすぐに動きたがる性格。落ち着きのない慌ただしい気質。

「閑散」の意味

「閑散(かんさん)」とは、「その場に人がほとんどいなくて、ひっそりとして静かな様子」を意味しています。

「閑散」の言葉には、「人がまばらにしかいなくて、賑わいがなく静かなさま」といったニュアンスがあります。

「閑散」の別の意味として、「店舗にお客さんがあまりこなくて暇(仕事状況が手持ち無沙汰)・市場における取引量が少ない」もあります。

「閑散」の使い方

「閑散」の使い方は「住人が働きに出ている時間の住宅地は閑散としています」のように、「人がほとんどいなくて静まりかえっているさま」の意味で使うことができます。

「閑散」「閑散としていてお店の経営状況が厳しい」のように、「お客さんの数が集まらず、仕事が暇な状態にあること」を示唆して使うこともあります。

「閑散」には、「仕事が賑わっていない・市場での売買量が少ない」という意味のニュアンスがあるのです。

「閑散」を使った例文

・『大型台風で物流が止まった影響か、コンビニの店内は閑散としていました。』

・『閑散とした農村の風景を見ていると、日本の少子化が深刻なレベルになっていると実感します。』

・『昭和の時代に炭鉱で栄えていた町村の大半は、今は閑散としています。』

・『新型コロナによる時短営業によって、飲食店の多くは閑散とした状態になっています。』

・『株価が暴落して投資家が慎重になっているため、今朝の株式市場は閑散としていました。』

「閑散」の類語

「閑散」の類語には、以下の言葉があります。

・『森閑(しんかん)』……何も物音が聞こえないほど、ひっそりと静謐である様子。

・『疎ら(まばら)』……その場所にポツポツとしか人がいないさま。人口密度が低い状態。

・『ガラガラ』……店舗にお客がほとんど入っておらず賑わっていないさま。

「閑散」の対義語

「閑散」の対義語には、以下の言葉があります。

・『混雑(こんざつ)』……人やモノが非常にたくさんあって混み合っている状態。

・『繁忙(はんぼう)』……仕事・用事に追われて非常に忙しいこと。

・『多忙(たぼう)』……いろいろな用事があってとても忙しいこと。

まとめ

「長閑」「閑散」の違いを分かりやすく説明しましたが、いかがだったでしょうか? 「長閑」「閑散」の意味・使い方・英語表記の違いや類語・対義語を詳しく調べたい時は、この記事の内容をチェックしてみてください。