世の中には色々なテストがあります。
その中には、「心理テスト」や「なぞなぞ」のようなライトなものもありますし、知的な能力を測定するための「知能テスト」や学生の学力を測る「学力テスト」などもあります。
例えば「知能テスト」ですが、現在は「IQテスト」と呼ばれることが多いように結果として測定されるのが「IQ」です。
さて、ここで使用してきた「知能」とか「学力」とは一体なんでしょうか。
また、「知性」という言葉もありますが、これらの違いはどこにあるのでしょうか。
この記事では、「知能」と「知性」と「学力」の違いを分かりやすく説明していきます。
「知能」とは?
「知能」とは、文字通り「知る能力」のことです。
ここで使っている「知る」とは単に知識を得ることだけではなく、得た知識を使って、問題の解決方法を見つける能力です。
英語では、「intelligence」です。
この「知能」を測るのが「IQテスト」であり、基準は「IQ(Intelligence Quotient)」です。
つまり、IQが高いほど、「知能」が高いと言えます。
「知性」とは?
「知性」とは、文字から見れば「知る性質」と言うことができます。
これを言い換えれば、「自然な行為として知る能力」とも言えます。
人間の定義としてあげられるものの一つに「知的生命体」だということが挙げれれます。
このときの「知的」とは、すなわち「知性を持っている」と同義になります。
英語では、「Imntellect」です。
「学力」とは?
「学力」とは、文字通り「学習する力」です。
この言葉は、特に、学生が学校で学ぶことに関して使われます。
すなわち、「学校の授業をちゃんと理解して、与えられた問題を解く能力」です。
英語では、「academic ability」です。
「知能」と「知性」と「学力」の違い
「知能」と「知性」と「学力」の違いを、分かりやすく解説します。
これらの言葉は皆「知的な能力」のことを表すという意味では同じです。
しかし、それぞれ全く違う意味があります。
それは、何ができる「能力」なのかということです。
つまり、「知能」は「できるだけ速く正解に辿り着く能力」で、「知性」は、「できるだけ多くの正解を導き出し続ける能力」、そして「学力」は「学校で教えられる内容を身につける能力」です。
そういう意味では、「学力」は「知能」の限定された分野での能力とも言えますが、「知性」は全く違います。
すなわち、人間が「知的」でいられるのは「常に答えを探し続けている状態」においてのみなのです。
まとめ
この記事では、「知能」と「知性」と「学力」の違いを説明してきました。
このように、実は「知能」と「知性」は全く違うものなのです。
最近の方向性として言われているのは、人間が生きてゆく上で重要なのは「知能」よりも「知性」であるということです。
つまり、全く未知の問題に遭遇したときに、その対応方法を思いつくためには、いくら知識があっても、いくら頭の回転が速くてもダメで、必要なのは無から有を作り出す能力であり、その能力を「知性」と呼ぶということなのです。