この記事では、「機関誌」と「広報誌」と「雑誌」の違いを分かりやすく説明していきます。
「機関誌」とは?
政党や民間、公営問わず各種団体などの機関の広報・宣伝、会員などに向けた誌面を持つ出版物のことで、新聞スタイルのものは機関紙とります。
機関によってはその施設において無料配布しているケースもあります。
雑誌のように一定期間ごとに刊行され、最新の情報を伝える役割も持っています。
なお、インターネットで同様の内容のものを公開しているケースもあります。
機関誌はページ数が多く必要になることから、月間より長い期間のものが一般的で、週刊、日刊のものは機関紙であることが多くなっています。
JRAの機関誌は書店でも購入できるという点で珍しいケースと言えます。
一般的には通信販売的な定期購入が多くなっています。
「広報誌」とは?
不特定多数のターゲットに向けて自治体、官庁、大学、企業、政党など各機関が活動を宣伝するために発行する誌面を持つ出版物で、新聞タイプのものは広報紙となっており、こちらのほうが新聞折込が可能、ページ数が少ないという面から採用例が多くなっています。
インターネットでの閲覧が可能なものも多数用意されています。
また、会社の社会・環境報告書や、調味料メーカーにおける食文化のルーツをまとめた本なども広報誌の分類となっており、経済広報センターのホームページである程度閲覧の案内が用意されています。
基本的には定期的な刊行を行っているものが広報誌ですが、年一、二回程度の発行というケースも多くなっています。
「雑誌」とは
定期的に編集し刊行する継続的な出版物という意味で、漫画雑誌や週刊誌などのニュース中心の雑誌、カメラ雑誌や自動車雑誌などのテーマもった雑誌が存在しています。
区分としてはマンガの単行本も雑誌となっています。
雑誌は週刊から年刊までの範囲が一般的で、書店やコンビニエンスストアなどで取り扱われています。
無料というケースも稀にありますが、基本的には購入する出版物と言えます。
また、広報誌などよりも取り扱う範囲が広くなっているのも特徴です。
「機関誌」と「広報誌」と「雑誌」の違い
機関誌と広報誌は綴じた本のスタイルである出版物であるという点で共通しており、綴じていないものは機関紙と広報紙となります。
対象は機関誌は会員など発行した機関や組織の会員・所属している人向け、広報誌は発行した機関に興味のある人向け、雑誌は発行した機関の宣伝という目的がなく、より範囲の広い多くの人向けということができます。
広報誌は無料のケースも有り、機関誌と雑誌は有料なことが一般的です。
書店では雑誌のみの取り扱いが基本で機関誌は通販かその機関の施設での販売、広報誌はその機関の施設での配布が一般的です。
まとめ
「機関誌」と「広報誌」と「雑誌」は対象と発行機関の違いで区別することができ、雑誌は出版社が発行しており、機関誌は政党や団体など、広報誌は企業や自治体、大学などが発行しています。
JRAの機関誌は書店でも購入でき、競馬を扱っており、ファンに向けた部分が大きいことから雑誌に近い立ち位置と言えます。