この記事では、「一個ずつ」と「一個づつ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「一個ずつ」とは?
ひとつひとつという意味、数量を等分にして与えるという意味です。
「一個」は、ひとつのことです。
ものの数え方は、そのものによって異なり、「個」で数えるものには、飴、消しゴム、りんご、コップなどがあります。
「ずつ」は数量を表す語について、等分にしてそれぞれにあてがうという意味です。
「2つずつ」「6つずつ」などの使い方をします。
袋にたくさん入った飴をわけるときのことで説明をします。
袋の中には、20個の飴が入っています。
これを4人でわけたいです。
1個の飴を1人に渡し、別の1個の飴を他の1人に渡し、また別の1個の飴をまた別の1人に渡し、さらに別の1個の飴をさらに別の1人に与えたとします。
このわけ方は、1人に「1個ずつ」与えているといえます。
袋の中に20個の飴が入っていれば、2個ずつにも、4個ずつにもすることができます。
しかし「1個」といった場合は、1個だけです。
個包装にすることも指します。
「1個ずつ包む」といった場合です。
2つを一緒に包むなど、数量が1よりも大きくなる場合にはいいません。
コップを1つだけラッピングするなども、これにあてはまります。
「一個ずつ」の使い方
数えられるものを分けるときに用いる言葉です。
「個」で数えられるものだけに使用をし、その他のものには用いません。
「個」で数えられるものは、消しゴム、ミカン、帽子、飴、コップ、シュークリームなどがあります。
「個」で数えないものは、本、鉛筆、スイカ、豆腐、ペットボトル入り飲料などです。
「本を1個ずつ配る」などとはいいません。
「一個づつ」とは?
ひとつひとつという意味、数量を等分にして与えるという意味です。
ひとつひとつのことを指す場合には「づつ」という書き方はしません。
「つ」を濁音にした「づ」ではなく、「す」を濁音にした「ず」で表記をします。
口で述べる場合は、「ず」も「づ」も音は同じです。
この場合は、数量を等分にしてあてがう意味、ひとつひとつにする意味になります。
「一個づつ」の使い方
数量を等分にしてあてがうことを指して使用をします。
文字で書くときには「づ」とはしません。
「一個ずつ」と「一個づつ」の違い
音は同じですが、正しくは「ずつ」です。
「ずつ」には、数量を同じ数にしてそれぞれにあてがうという意味があります。
日本語で「ず」と「づ」は音が同じなので、口から出す音としては区別せずに使用しています。
「個」で数えるものだけに使用をし、それ以外のものについてはいいません。
「一個ずつ」の例文
・『一個ずつ配る』
・『一個ずつにわける』
「一個づつ」の例文
・『一個づつ手渡す』
・『一個づつ確かめる』
まとめ
どちらもひとつひとつを指して使用する言葉です。
文字として書くときには「ずつ」と表します。
話すときに履く別していません。