この記事では、「ガーゼ」と「綿」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ガーゼ」とは?
「ガーゼ」とは糸を荒く織ってできた布を指します。
平織りという最もシンプルな織り方で作られていており目も荒いので、布としての強度は低いですが通気性が良く柔らかく肌に優しいのが特徴です。
そのため口元を覆うマスクに使われたり傷口に施した手当がズレないようにするなど医療用に使われます。
一般的に流通している「ガーゼ」は木綿糸でできているものがほとんどですが、あくまでもどういう織り方をされた布かを指すだけの言葉なので素材は限定されません。
そのためシルクや麻でできた「ガーゼ」もあります。
「綿」とは?
「綿」とはワタという多年草が種子の周りにつける繊維です。
一旦ほぐして撚り合わせることで糸となるので簡単に紐や布として利用しやすく、繊維としての強度も高いため衣服に用いる繊維として数千年の歴史を持ちます。
「綿」というと布の素材であるメンなのかその原料のワタなのかが紛らわしいため、素材としての「綿」は木綿やコットンと呼ばれることが多いです。
「綿」は栽培しやすく肌触りや吸水性に優れるため現在でも布の素材として幅広く使われています。
「ガーゼ」と「綿」の違い
「ガーゼ」と「綿」の違いを、分かりやすく解説します。
糸を織って布にする際にわざと目を荒く織った布地が「ガーゼ」で、ワタという草から採れて布の素材として広く使われる植物の繊維が「綿」です。
「ガーゼ」の最もポピュラーな素材は「綿」ですが、それ以外の素材で作られる「ガーゼ」もありますし、「綿」も「ガーゼ」以外の布地を作るためにも使われます。
まとめ
様々な布地を織るのに幅広く使われる素材として「綿」があり、それによって作られる布地の一つが「ガーゼ」です。
傷の治療などに使われる「ガーゼ」は「綿」でできているものばかりですが手芸用では絹や麻のものもありますし、「綿」も用途としては「ガーゼ」以外に使われることの方が多いので布地と素材で分けて考えましょう。