「燃やす」と「燃える」と「燃焼」の違いとは?分かりやすく解釈

「燃やす」と「燃える」と「燃焼」の違いとは?生活・教育

「燃やす」「燃える」「燃焼」という言葉を見てどのように説明することができるでしょうか?
日常生活の中でもよく使われている言葉だけに決して難しい意味ではありませんが、あらためて尋ねられると意外に返答に詰まってしまうかもしれません。

そこでこの記事では、「燃やす」「燃える」「燃焼」の違いを分かりやすく説明していきます。

「燃やす」とは?

「燃やす」「もやす」という読み方になりますが、意味は「火をつけて燃えるようにする」ということを指しています。


「燃やす」の例文

では、「燃やす」の例文を見てみることにしましょう。

・『これだけのゴミは自分で燃やすしかないな。業者さんにお願いすると、時間がかかって仕方がないよ』
・『もう全部燃やしてもいいと思うよ。だって、誰も使ったり、見たりする人がいないんだから』
例文でもあるように身近な生活シーンで使われている言葉です。


「燃える」とは?

「燃える」「もえる」という読み方になるのですが、「火になって炎が立つ」「燃えると見えるような状態を呈する」という意味を持っています。

「燃える」の例文

「燃える」の例文では以下のような文章が挙げられます。

・『あまりに風の勢いが強いから燃えさかっているよ。このままじゃ被害が広がるばかりだ。早く消防車が来てくれないと大変だ』
・『油を入れるともっと燃えるから。でも、火傷には注意してね』

「燃焼」とは

「ねんしょう」と読む「燃焼」「ほのおをあげて燃えること」「化学的に急激な酸化」などの意味がありますが、転じて「力の限りを尽くすこと」という解釈で使われることもあります。

「燃焼」の例文

「燃焼」の例文は以下の通りです。

・『この燃料は燃焼効率がいいので、すごくいいよ。ここれで設備もフル稼働できるぞ』
・『力を出し切った。完全燃焼した感じだよ。もう思い残すことはないさ』

2つ目の例文は「力の限りを尽くすこと」という意味で使われています。

「燃やす」と「燃える」と「燃焼」の違い

では、ここで「燃やす」「燃える」「燃焼」の違いを見ていくことにしましょう。

「燃焼」とは「可燃物が空気中、あるいは酸素中で光や熱を発生させながら激しく酸素と反応していく酸化反応のこと」を指しています。

「燃える」「火になって炎が立つこと」を意味しており、「燃やす」「火をつけ燃えるようにすること」を言っています。

ここで「燃やす」「燃える」を解釈を文法的に見ると、自動詞と他動詞の違いがあることが分かります。

「燃やす」は他のものに働きかける他動詞であり、「燃える」は自らの動きを示した自動詞となっている点も相違点と言うことができるのです。

まとめ

ここまで「燃やす」「燃える」「燃焼」の意味や違いを見てきましたが、日常でも使われる言葉だけに、あらためて違いを調べてみると、かなり異なることがお分かりになったかと思います。

特に文法的な意味での解釈の違いもあるので、よく理解しておいてください。