この記事では、「平然」と「平気」の違いを分かりやすく説明していきます。
「平然」とは?
「平然」は、落ち着き払っていて取り乱していないことです。
なので、心身の状態がどうあるかを表す場合は、「平然」という言い方をすれば、心は落ち着いていて取り乱していないということになります。
ちなみに、「平然」は、心以外にも、状態を指す意味もあり、状態を指す場合、まったいらであるという意味があり、地面がまったいらだというような意味もあります。
なお、「平然」は、困難がない状態で日常なんかで、落ち着いていることを指す際に使用するので、困難があっても落ち着いている場合は使用しません。
「平気」とは?
「平気」は、嫌なことが起こっても取り乱していないさまのことです。
なので、「平気」は前提に何かが起きて何かが起きても動揺しないことです。
なので、動揺してしまうと「平気」は成り立たず、動揺だとか「平気ではいられない」という状態に移行します。
この言葉のポイントは、何かが起きてからも取り乱さないことを意味する点で、「平然」は、別に何かが起きるという前提はどうでもよいです。
しかも、「平気」は、周囲の圧力に負けることなく、落ち着いている様子を現すので、周りからののしられても落ち着いていて気にも留めないことを意味します。
「平然」と「平気」の違い
両者の違いは、「平然」だけが地面がまったいらだという意味があり「平然」と「平気」は同じ意味であるとみてよいでしょう。
なお、「平然」は、困難に直面することなく、取り乱していないことなので、あえて違いを上げるとすれば、「平気」は、障害があり困難があっても取り乱さないことで、「平然」は、困難というものがなく、日常で取り乱していないだけです。
つまり、「平気平気大丈夫」は、周囲からボロクソに言われても大丈夫だということが分かりますが、「平然平然大丈夫」という言葉がないのは、「平然」は、ボロクソに言われることを前提にしていないがゆえです。
「平然」の例文
・『平然と嘘をつく』
・『平然とした土地に行き着いた』
「平気」の例文
・『どんなにののしられようと平気である』
・『ののしられているのにもかかわらず、平気で嘘をつく』
まとめ
「平然」については、落ち着いている様子を指すのですが、あくまでこの落ち着きは、日常のように困難がない場合です。
なので「平然と嘘をつく」は、日常で知れっと嘘をつくという意味になります。
一方、「平気」は、困難があっても動揺しない精神なので、こちらの場合、「平気で嘘をつく」とすれば、相手側からののしられていても落ち着いた態度で嘘をつくということになるのでものすごくタフな精神だということです。