「平然」と「平静」には、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「平然」と「平静」の違いを分かりやすく説明していきます。
「平然」とは?
「平然」とは、何事もなかったように落ち着きはらっている様子を意味します。
ものごとに動じることなく、慌てることもない様子を意味します。
「平然」の場合、本人の気持ちではなく、あくまでも、周りから見た様子を意味します。
そのため、当事者本人が使用するのではなく、周りの人が使用する言葉となります。
類語には、「悠然」や「どこ吹く風」、「痛くも痒くもない」などがあります。
また、対義語は「愕然」です。
「平然」の使い方
「平然」は、「平然とした態度」や「平然と嘘をつく」、「平然とした顔」などといった形で使用します。
「平静」とは?
「平静」とは、穏やかで静かなことを意味済ます。
世間が穏やかで静かなだけでなく、人の気持ちが穏やかで静かな様子を意味します。
世の中が平和で争いごとなどが起きていない状況。
また、どのような状況でも落ち着いた態度や気持ちのことが「平静」です。
類語には、「冷静」や「静寂」、「安らか」、「平穏」などがあります。
「平静」の使い方
「平静」は、「平静な性格」や「平静を保つ」、「平静を装う」などといった形で使用します。
「平然」と「平静」の違い
「平然」と「平静」は、少し異なった意味を持つ言葉となります。
「平然」は、何事もなかったように落ち着いている様子で、周りの人が見て感じたことを意味する言葉となります。
一方、「平静」は、世の中や自分自身が落ち着いていることを意味する言葉となります。
「平然」の例文
・『彼女は僕に平然とした顔で嘘をついた』
・『初舞台だというのに、彼女は平然としている』
・『何事にも動じず、平然と構える彼に一目惚れしました』
・『彼は、平然と私にひどいことを言い放った』
「平静」の例文
・『私は子供たちが動揺しないよう、平静を保つようにした』
・『平静を装うことは、非常に難しい』
・『どんな時でも平静でいられる彼は素晴らしい』
・『やっと、平静な生活に戻ることができました』
まとめ
2つの言葉には以上のような違いがあり、適切に使い分ける必要があります。