「室内楽」と「アンサンブル」はどのような違いで区別されているのでしょうか。
今回は、「室内楽」と「アンサンブル」の違いを解説します。
「室内楽」とは?
「室内楽」とは、「少人数で楽器のみの編成で演奏される音楽」を指す言葉です。
「室内楽」の使い方
元々は宮廷音楽に由来する室内向けの音楽を意味します。
宮廷内は限られた静かな空間であり音楽を奏でるにもそれほど大きな音は必要ありませんでした。
限られた空間で限られた人数に聞かせるにはいくつかの楽器があれば十分で、必要な楽器のみを最低限の人数で演奏していた宮廷音楽を下敷きにした音楽が「室内楽」です。
少人数編成で楽器のみを使う音楽を指す言葉ですが一般的には「各パート1人ずつの独奏楽器で編成される音楽」を「室内楽」と呼んでいます。
「アンサンブル」とは?
「アンサンブル」とは、「2人以上の編成で演奏する音楽」を指す言葉です。
「アンサンブル」の使い方
1人だけで演奏する独奏ではない音楽を意味します。
演奏する楽器の種類や人数を問わず2人以上であればすべて「アンサンブル」に含まれます。
編成人数のみが基準なのでバイオリンの四重奏など楽器がかぶっても構いませんし、楽器だけでなく歌う人がいても問題ありません。
「室内楽」と「アンサンブル」の違い
「室内楽」と「アンサンブル」の違いは「楽器の種類」と「人数」です。
「室内楽」はそれぞれ異なる独奏楽器を使い少人数で奏でる音楽を指すのに対し「アンサンブル」は2人以上の編成で演奏される音楽を指し歌も含み楽器の種類は無関係です。
「室内楽」は室内で演奏するのに適当な10人程度までの人数ですが「アンサンブル」は2人以上なので100人同時の大合奏も含むほか、数人で演奏する「室内楽」も「アンサンブル」の1種に当たります。
「室内楽」の例文
・『室内楽を聴く』
・『室内学のサークルに参加する』
「アンサンブル」の例文
・『アンサンブルの演奏は素晴らしかった』
・『アンサンブルに聞き惚れる』
まとめ
「室内楽」と「アンサンブル」は編成の違いで区別されます。
音楽をより一層楽しむためにもそれぞれの定義をきちんと理解しておきましょう。