「以上」と「以降」と「以後」の違いとは?分かりやすく解釈

「以上」と「以降」と「以後」の違い生活・教育

この記事では、「以上」「以降」「以後」の違いを分かりやすく説明していきます。

「以上」とは?

以上とは、いじょうという読み方をすべき言葉です。

漢字で書かれたこの言葉を見れば分かる事ですが、範囲や方向等の起点を示す以の漢字に、位置がうえとか高い方等の意味を持つ上の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。

だからこそ以上は、それを含みつつそれを超える範囲や状態を表すのです。


「以上」の言葉の使い方

以上は、それを含みながらそれよりも多い範囲等を表す際に使われる言葉となっています。

例えば、10歳以上、という使い方であれば、10歳を含みながらそれよりも上の年齢という範囲を表現する事が可能です。


「以降」とは?

以降とは、いこうという読み方をする言葉となっています。

漢字で記されたこの言葉を目にすれば理解出来る事ですが、ある時等を起点にしてそれよりという意味がある以の漢字に、その時から後や空からふるといった意味を所有する降の漢字を加える事で完成した言葉です。

そのため以降は、ある時や出来事が起きてから後、という意味を示します。

「以降」の言葉の使い方

以降は、ある時からのちや、それよりも後といった意味を表す際に用いられる言葉です。

具体的には、3月10日以降という言葉であれば、3月10日という起点を含みつつそれから後の事を示す言葉となっています。

この様に以降という言葉は、前に起点となる日時等に続く形で~以降という用い方がされる事が多いです。

「以後」とは

以後とは、いごという読み方をすべき言葉となっています。

文字で表記されたこの言葉を見れば一目瞭然な事ですが、とある所や時といった起点としてそれよりといった意味がある以の文字に、あとになるという意味を有する後の文字を組み合わせる事で誕生した言葉です。

なので以後は、今から後やこれから先といった意味を表現する言葉となっています。

「以後」の言葉の使い方

以後は、今から後や今後、その時よりも後といった意味合いで使用される事が多いです。

使われ方としては、5時以後や来月以後といった形で、日時の後に付け足す形の表現を見掛ける事が出来ます。

その際には、指定した日時を含みながら、それよりも先という意味合いを表す事になるのです。

「以上」と「以降」と「以後」の違い

以上と以降、以後の文字表記を見比べれば2文字目に、上や降、後という明確な漢字の違いを見付ける事が出来ます。

ですが最初の漢字が全て同じ以で、2文字の漢字で表現される点は共通していてややこしい所です。

ちなみに以上は、それを含みながらもそれを超えるという範囲を表す言葉となっています。

次に以降は、ある時間や出来事が起きた後という意味合いを表現するのです。

最後の以後は、これから先やその時よりも先という意味を示します。

まとめ

3つの言葉は、全て最初に以の文字が使用され、漢字2文字で表記される言葉同士です。

ですが2文字目はそれぞれ違う文字が使われているので、表す意味合いにも相違点があります。

まず以上は、それを含みつつそれを上回るという範囲や状態を表す言葉です。

以降は、ある時から後やそれよりも後という意味を示します。

以後は、これから後や今後といった意味を持ち、起点を含みつつもそれよりも先の時間に焦点を当てた意味を有しているのです。