「以内」と「未満」と「以下」の違いとは?分かりやすく解釈

「以内」と「未満」と「以下」の違い生活・教育

この記事では、「以内」「未満」「以下」の違いを分かりやすく説明していきます。

「以内」とは?

「以内」とは数や大きさを表す際に、一定の数や大きさを含めた範囲内のことを表す言葉です。

「以」という漢字にはある一定の地点という意味合いがあり、「内」と合わせることである一定の地点を含む内側のことを示しています。

例えば「遠足のおやつは100円以内」と決まりがあった場合、「100円ピッタリまではおやつを遠足に持ってきてもいいですよ」という意味になります。

つまり、「以内」と言う言葉は一定の地点の数や大きさの数値を含む内側のものということです。


「以内」の例文

・『今回手掛ける作品に費やせる費用は5万円以内です』
・『夏休みの宿題の中には、1000文字以内の作文が含まれている』


「未満」とは?

「未満」とはある一定の数や数値を含まない、それより小さな数や数値のことを意味する言葉です。

「未」という漢字には「未だに…ない」といった否定的な意味があり、そこへ「満たす」という意味のある「満」という漢字を合わせることで、「満たすことはない」という意味合いから、指定された数を含まない数という意味があります。

例えば「このアトラクションは4歳未満は保護者同伴でないとご利用できません」という案内があった場合、4歳未満というのは指定された4歳という数を含まないので3歳までの子どもは保護者同伴が必要だという意味になります。

施設や乗り物など、さまざまな場所で表記されていることが多いので、しっかりと確認しましょう。

「未満」の例文

・『日本では20歳未満の人は、飲酒と喫煙は法律で禁止されています』
・『これは15歳未満の子どもを入会対象とした学割サービスです』

「以下」とは?

「以下」とは、指定された一定の数や数値を含んだそれよりも小さな数や数値のことを表す言葉です。

例えば「100円以下でお菓子を選んでください」と言われた場合、100円ピッタリでもそれを下回る金額のお菓子を選ぶことが正しく、「以下」と指定された場合は1円でも上回ってはいけません。

「以下」の例文

・『先ほど説明した内容を数値化して、以下の通りグラフにしています』
・『今月の予算は、10万円以下に抑えるようにしてください』

「以内」と「未満」と「以下」の違い

「以内」「以下」は指定された一定の数や数値を含むそれより小さな数、あるいはそれより内側の数といったほぼ同じ意味があります。

2つの言葉の違いは、「以下省略」「以下同文」「以下◯名」などといった表現をする際に「以内」という言葉に置き換えることができないことです。

「未満」は他の2つの言葉とは大きく異なる点があり、「以内」「以下」が指定された数や数値を含むのに対して、指定された数や数値を含まないことが特徴です。

それぞれの違いを理解しておくことで、施設や乗り物、会社で正しく解釈することができるので覚えておきましょう。

まとめ

ここでは「以内」「未満」「以下」という3つの言葉について、意味や違い、使い方をわかりやすく説明してきました。

「以内」「以下」の2つの言葉と「未満」には決定的に異なる点があるので、しっかりと意味を理解して正しく使い分けましょう。