「お門違い」と「場違い」の違いとは?分かりやすく解釈

「お門違い」と「場違い」の違い生活・教育

この記事では、「お門違い」【おかどちがい】と「場違い」【ばちがい】の意味や使い方を分かりやすく説明していきます。

「お門違い」とは?

本来であれば、右の家の門を叩かなければならないというのに、左の家のチャイムを鳴らしたようにまったく違う場所に行ってしまうことを「お門違い【おかどちがい】と言います。

勘違いもはなはだしいほどまったく違う家を訪問するところが愚かでどうしようもないと思わせるところであり、見当違いもいい加減にしてほしいと思う様を表す言葉です。

ちゃんと行く前には訪問すべき家や場所を調べてから行くようにすることが大事であるかを伝えるときに分からせます。


「場違い」とは?

どう見ても、その場には合わない身なりであったり、考えである人を「場違い」【ばちがい】と言います。

その場所が厳かな仏閣であるのに、服装がカジュアルすぎる人は相応しくないと周囲は感じますし、真面目な話しているのにゲームの話をしている人はその場に相応しくないと感じさせるわけです。

周囲と比較して、どこか違っていると思わせる部分が一つでも見られる人に対して使う言葉であり、違和感を感じるのであればその場にうまく溶け込めない残念な人と思うので、関われば厄介と感じさせるため関わりたくないと強く感じるときに使います。


「お門違い」と「場違い」の違い

「お門違い」「場違い」の違いを、分かりやすく解説します。

見当違いして人に迷惑をかけるような人の考えや、行動に対してもう少し物事を始める前に確認することが大事という人に対して注意する意味を込めて使う言葉が「お門違い」です。

能力が満たされていない者は、来てくれてもここには相応しくないので、来るだけ無駄という意味を込めて伝えます。

一方の「場違い」は、同じように行動しているというのに、ひとりだけ違った考え方や行動しているのは迷惑であり、周囲に嫌悪感を感じさせる困った人にしか見えないところがあなたはこの場所に相応しくないと伝える言葉になるわけです。

「お門違い」の例文

・『才能がある人を紹介してくれたので待っていたが、目の前に現れたのはまったくお門違いの男だった』
才能がある従業員がほしいと思っていたとき、人から優秀な人材を紹介してもらいましたが、社風には合わない男性が現れてしまったときここにはいらないという意味を込めて使います。

・『出荷した製品に不具合があったが、部品に問題があると言って自分の失敗を他人のせいにするのはお門違いだ』
製品に不具合があったとき、自分ではなく、他人のせいにするところがまったくの勘違いだと怒りを伝えるわけです。

「場違い」の例文

・『理数系の男子ばかり集まる合コンに、文科系の男子が参加するのはまったくの場違いだ』
理数系にいきなり文科系の人が参加しても話は盛り上がりませんし、見た目もどこか違うと思うのであればここは君のいる場所ではないと伝えて帰ってもらうことがあります。

・『知識もないくせに、あたかもできる顔して仕事をする従業員に周囲は場違いだという目を向けた』
能力も知識もないので使えないというのに、その場に紛れ込み、あたかも出来るような顔をする人に対して今すぐ出て行けという目を向けて追い払うわけです。

まとめ

どちらも見た目が合わない、能力が違う人をその場から追い払いたいと思う人が分かりやすく伝えるときに使う言葉です。

「お門違い」は来る場所を間違っている人の行動に対して注意をうながす意味で使われており、「場違い」は相手がその場に相応しいと感じられないと思うときに使うと覚えておくといいでしょう。