この記事では、「あながち」と「まんざら」の違いを分かりやすく説明していきます。
「あながち」とは?
「あながち」は「強ち」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「強引な様子」という元の意味で、無理やり行動する様子のことです。
2つ目は「ひたむきな様子」という意味で、ひとつのことに一途な様子のとです。
3つ目は「わがままな様子」という意味で、身勝手この上ない様子のことです。
4つ目は転じて「断定しきれない気持ちを表す言葉」という意味で、否定する言葉を伴い、「必ずしもそうではない」と言いたい時に使われます。
5つ目も転じて「強く否定する気持ちを表す言葉」という意味で、否定する言葉を伴い、決してそうではないといいた時に使われます。
上記に共通するのは「強引である・ない」という意味です。
「あながち」の使い方
「あながち」は副詞として後に文節を伴って使われます。
元は古語で「強引な様子」という意味でしたが、次第に「あながち~ではない」として「強引ではない」→「必ずしもそうとは限らない」という意味で使われる様になりました。
基本的に現在では断定しきれない気持ちを表す時に使われる言葉です。
「まんざら」とは?
「まんざら」は「満更」と書き、意味は以下の通りです。
1つ目は「全く好ましくない様子」という元の意味で、間違っていたり劣悪な様子のことです。
2つ目は「困難なこと」という意味で、ものごとが複雑で困る様子のことです。
3つ目は転じて「必ずしも悪いとは限らず、むしろ好ましいこと」という意味で、「まんざらでもない」として使われ、否定的な意味をやわらげたり、肯定する気持ちを表します。
4つ目は更に転じて「ある状況や判断を確実として、全面的に認める気持ち」という意味で、全くもってその通りであることを表します。
上記に共通するおのは「好ましくない様子である・ない」という意味です。
「まんざら」の使い方
「まんざら」は副詞として文節を伴って使われます。
語源は不明で「満更」は当て字と言われています。
元は「全く好ましくない様子」という意味でしたが、次第に「まんざら~ではない」として「全く好ましくないわけではない」→「むしろ好ましい」という意味で使われるようになりました。
「あながち」と「まんざら」の違い
「あながち」は「必ずしもそうとは限らない」という意味です。
「まんざら」は「必ずしも悪いとは限らず、むしろ好ましいこと」という意味です。
「あながち」の例文
・『子供におばさんと呼ばれてもあながち間違いではない』
・『その噂はあながち間違っていると言い切れない』
・『ここまで苦労してきたのもあながち無駄ではなかった』
・『彼の言うことはあながち嘘とは限らない』
「まんざら」の例文
・『彼女はお若いと言われてまんざらでもない様子だった』
・『都会の人情もまんざら捨てたものではない』
・『人に世話を焼かれるのはまんざらいやではない』
・『おしゃべりな女性はまんざら嫌いではない』
まとめ
今回は「あながち」と「まんざら」について紹介しました。
「あながち」は「そうとは限らない」、「まんざら」は「悪いとは限らず、むしろ良いと思う」と覚えておきましょう。