1カ月の中頃を表す言葉に「月半ば」と「中旬」があります。
どちらもよく効く表現ですが具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「月半ば」と「中旬」の違いについて解説します。
「月半ば」とは?
「月半ば」とは、「月の半分辺り」を意味する言葉です。
「月半ば」の使い方
1カ月を31日とするとき「月半ば」が指すのはちょうど真ん中に当たる16日とその前後数日です。
「月半ば」の「半ば」というのは「大体半分ごろ」を意味します。
行程の半分くらいのところを「道半ば」、試合の半分が過ぎたあたりを「試合半ば」というように時間や距離など経過してだんだんとゴールに向かうもののほぼ前半分が終わり真ん中辺りに差し掛かったところをあらわす言葉です。
「月半ば」の「月」は1カ月を指すので「1カ月の半分くらいの時期」を意味します。
1カ月の長さは月ごとに異なり28日しかない2月なら14~15日とその前後数日が「月半ば」です。
「中旬」とは?
「中旬」とは、「1カ月を3つに区切ったとき真ん中にあたる約10日間」を意味する言葉です。
「中旬」の使い方
1カ月をおおよそ3つに区切ったとき最初の3分の1に当たる時期を「上旬」、その次に来る3分の1を「中旬」、終わりにあたる3分の1を「下旬」と上中下で表現します。
1カ月が30日なら11日から20日までが「中旬」にあたります。
1カ月は月により日数が変わりますが「上旬」と「中旬」は1カ月の日数にかかわらず10日で「下旬」の日数のみが8~11日に変わるという説と、上中下それぞれ出来る限り3等分にすべきであるというふたつの考え方があり厳密な決まりはありません。
28日しか無い2月を例にすると「上旬」と「中旬」が10日で「下旬」が8日という説と「上旬」と「中旬」が9日で「下旬」のみ10日という説がありますが一般的には「上旬」と「中旬」が10日で固定され「下旬」のみ21日から月末までとするという考え方が有力です。
「月半ば」と「中旬」の違い
「月半ば」が月の真ん中を基準にした数日間を表すのに対し、「中旬」は3等分した時の真ん中を基準にしているという違いがあります。
一般的に「月半ば」という場合は長くても5日程度ですが「中旬」は10日間です。
1カ月の半分くらいのあたりを意味するのが「月半ば」、1カ月のうち中間に当たる期間を意味するのが「中旬」という違いで区別されます。
「月半ばまでにやる」というと理想としては15日で遅くとも17日か18日が期限になりますが「中旬までにやる」という場合は20日が最終的な期限です。
「月半ば」の例文
・『月半ばになろうというのにまったく仕事が進んでいない』
・『あれこれ忙しく動いているうちに気がついたら月半ばを過ぎてしまっていた』
「中旬」の例文
・『来月の中旬までには完成する予定だ』
・『2月の中旬にはスギ花粉の飛散が始まる』
まとめ
同じ1カ月の中頃を意味する言葉でも「月半ば」と「中旬」では表す範囲も長さも異なります。
それぞれの言葉を正確に理解しておかないとスケジュールに支障をきたす恐れがあるので注意しましょう。