この記事では、「誤解を解く」と「誤解を説く」の違いを分かりやすく説明していきます。
「誤解を解く」とは?
誤った認識を持ってしまった人の誤りを言葉や実例を見せて正すという意味の言葉で、誤った認識は誤解を解く人の発言によるものだけではなく、世間一般の誤解なども対称となります。
社会的関心事のような大きな出来事の誤解から、人付き合いの間で生まれたような範囲の広くない誤解まで誤解を解く対象は様々です。
証拠を見せるということが誤解を解く手段としてかなり有効ですが、証拠がないケースが多いことも多いと言えるでしょう。
「ひどい誤解」など誤解の程度を表す言葉はありますが「誤解を解く」という言葉は特に程度までは含まれておらず、「ひどい誤解を解く」という言葉はあまり使われていません。
誤解という言葉は失言をごまかす際に「誤解を与える発言をしてしまった」などと使うこともありますが「誤解を解く」という言葉はそう広くは使われていないと言えるでしょう。
「誤解を説く」とは?
基本的には誤解を解くの誤字と考えるべき言葉ですが、自分が誤解を受けて困ったことを語るというケースを「誤解を説く」と言えなくはありません。
ただし「ごかいをとく」という読みが「誤解を解く」と同じでこの言葉を使うメリットがまったくないとも言え、こういったケースでは「受けた誤解について語る」などのしたほうが無難ではあり、例えば記事のタイトルで「誤解を説く」と使うべきではないと言えるでしょう。
文章においても使うのがかなり難しい言葉ですが、発声して使うべきではないでしょう。
誤解を解くの誤字と考えられる言葉であるということを前提にしたほうが良い言葉と言えます。
説くという言葉は説明するという意味合いはありますが解除するという意味合いはないため、今後「誤解を解く」の立ち位置に取って代わるとは考えられません。
「誤解を解く」と「誤解を説く」の違い
「誤解を解く」と「誤解を説く」の違いを、分かりやすく解説します。
誤解されていることを正す、証拠や実例を見せて誤解だったと人に知らせるための行為を誤解を解くと言い、誤解を説くは誤用です。
強引に使えば自分が受けた誤解されて困った話であるということを説くというように取れなくもないですが、実際にそういう話をするケースが非常に少なく、そういうケースであれば「誤解について語る」などと言ったほうが無難と言えるでしょう。
インターネット検索では「誤解を説く」と入力しても「誤解を解く」の検索結果が出る段階の言葉であることは重視すべきこととも言えます。
まとめ
誤解を解くと言う言葉は確実に存在する言葉ですが、誤解を説くという言葉は少なくとも誤用、存在したとしても使うシチュエーションが限定的すぎて他の言葉を使ったほうが良い言葉となっています。
間違った知識に対して正しい知識を教えるということは「誤解を解く」という言葉になります。