「銭湯」「温泉」「スパ」という3つの言葉は、どれもお風呂に関連した施設のことを言います。
このように言葉が分けられているのは施設の内容やサービスなど、それぞれに大きな違いがあるからです。
この記事では、「銭湯」と「温泉」と「スパ」の違いや使い方を例文を用いながら分かりやすく説明していきます。
「銭湯」とは?
「銭湯」は、古くから日本人に親しまれている「公衆浴場」という施設のことを言います。
「銭湯」以外にも「湯屋」や「お風呂屋」などと呼ばれることもあります。
現在では「銭湯」は少なくなりつつありますが、小規模だった町のお風呂屋さんというイメージではなく大人数でリーズナブルに利用できる「スーパー銭湯」という施設が流行っています。
今でも安い料金で利用できる「銭湯」の残る地域もあり、子どもから大人までが気軽に足を運ぶ施設として一部地域では親しまれています。
「銭湯」の例文
・『自宅のお風呂が故障してしまったので、近所にある銭湯を利用することにした』
・『現在ではさまざまなサービスのあるスーパー銭湯が流行っている』
「温泉」とは?
「温泉」とは水温25℃以上のある天然の地下水が湧出し、それを利用して作られた屋内または屋外にあるお風呂のことを言います。
温泉と呼ばれるためには一定の条件がいくつかあり、25℃~34℃までは低温泉、34℃~42℃までは温泉、42℃以上は高温泉というように基準が定められています。
温泉旅館や温泉地などと呼ばれる地域では、その地で湧出された温泉水を利用して温泉を作り、観光資源として有効活用している地域も多くあります。
「温泉」の例文
・『私の趣味は全国各地にある温泉を巡ることです』
・『私は、友人との旅行で客室に露天風呂のついた贅沢な温泉旅館を予約しました』
「スパ」とは?
「スパ」とは療養を目的とした温泉や美容、リラクゼーションなどの総合施設のことを言います。
温泉はもちろん、サウナや岩盤浴、マッサージ、エステ、休憩・飲食スペースなどもあり、1日中でも楽しめる施設も増えてきています。
健康づくりに着目をしているので本格的なフィットネスを併設したり、幅広い年齢層の人たちが利用できるようにアミューズメントや雑誌、マンガコーナーを用意したりとさまざまなサービスを提供する施設として進化し続けているのも特徴です。
「スパ」の例文
・『先日近所にオープンしたスパは、岩盤浴がとても人気らしい』
・『仕事が忙しくて体が疲れているから、今週末はお気に入りのスパに癒されに行こう』
「銭湯」と「温泉」と「スパ」の違い
「銭湯」「温泉」「スパ」は始めにも説明したようにお風呂に関連した施設のことで、中でも「銭湯」と「スパ」では内容も規模も大きく違います。
「銭湯」はシンプルにお風呂入るという目的だけに行く施設で、「スパ」は温泉はもちろん、マッサージや岩盤浴、食事など、さまざまな目的を持って利用する温泉の総合施設となっています。
「温泉」は2つの施設とは少し違い、温泉のみの単独施設はもちろん、旅館やスパ、健康ランドなどさまざまな施設内にある温泉水を利用したお風呂という2つの言葉とは少し違う意味の言葉です。
まとめ
ここでは、「銭湯」「温泉」「スパ」という3つの言葉について例文を用いながら、意味や違い、使い方について説明してきました。
施設の規模や内容、サービスなどそれぞれに違いがあります。
施設によって正しく呼び名を使い分け、間違いのないように使用しましょう。