企業には色々な部門・部署がありますが、その中で「庶務課」や「総務課」などの「事務部門」が設けられています。
この時の「庶務」「総務」「事務」にはどのような意味や相違点があるのでしょうか? そこでこの記事では、「庶務」と「総務」と「事務」の違いを分かりやすく説明していきます。
「庶務」とは?
「しょむ」という呼び方をする「庶務」は「いろいろの事務」という意味を持つ言葉です。
「庶務」の例文
・『彼女は庶務課に所属しており色々な仕事を担当している』
・『彼女は10年以上の庶務のプロだ』
上記の例文のように庶務専門で仕事に従事してきた人は、様々な事務に熟知している感があります。
「総務」とは?
「そうむ」という読み方をする「総務」は「全体の事務を処理する職や人」のことを指しています。
ただ、総務の仕事は会社によってさまざまな業務があり、一般的には「他の部署に属さない多種多様な業務」のことを意味していると言っていいでしょう。
「総務」の例文
・『総務課では会社全体の行事も管理している』
・『うちの総務はあまり力を持っていない』
どの企業でもセクションとして「総務」がありますが、全社的な行事を管理している総務もあれば、あまり機能していない総務もあるかもしれません。
「事務」とは
「事務(じむ)」は「事業経営などに必要な庶務」のことで「机上で処理するような仕事のこと」という解釈もしています。
「事務」の例文
・『事務方の仕事だからこちらでは何も言えない』
・『彼女は事務職として採用された』
例文にあるように「事務方」と言うと、どうも官公庁で使われているような感じがあります。
「庶務」と「総務」と「事務」の違い
ここで「庶務」「総務」「事務」の違いを見ていきましょう。
「庶務」は、具体的に資料作成やデータ入力・ファイリングなどのデスクワークが主な仕事であり、その他に小口現金管理・郵便物送付業務・電話応対なども含まれています。
また、オフィスを訪れたお客様の対応も庶務の仕事となっています。
仲には、コピーなどの消耗・事務用品など備品管理を行っているケースもあります。
「総務」は物品管理から株主総会の企画運営まで幅広く業務を担当しており、情報処理スキルやコミュニケーションスキルが求められる職種と言ってもいいでしょう。
また、事務処理に留まらず、ファシリティマネジメントも行っています。
「庶務」と「総務」の違いを挙げると、「総務」の所属先は「総務課」で会社の中で1部署となっていますが、庶務は「各部署に「A部・庶務課」といったような形で配置されていることが一般的でしょう。
尚、「事務」は基本的にには「庶務」は同じ意味とない、電話応対・来客受付・伝票処理・書類資料作成・データ入力などを手がけています。
まとめ
これまで「庶務」「総務」「事務」の意味や違いを説明してきましたが、会社によっても名称が異なったり、性質が若干違う場合もあります。