「お尋ね」と「お伺い」の違いとは?分かりやすく解釈

「お尋ね」と「お伺い」の違い生活・教育

この記事では、「お尋ね」「お伺い」の違いを分かりやすく説明していきます。

「お尋ね」とは?

「お尋ね」「おたずね」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「相手が所在の分からないものを探し求めることの尊敬表現」という意味で、相手が人や物をあれこれ探し回っていることを敬った表現です。

2つ目は「分からないことを人に質問することの丁寧な表現」という意味で、疑問に思うことや答えが分からないことを人に質問する時の丁寧な表現です。

3つ目は「相手が分からないことを人に質問することの尊敬表現」という意味で、相手が疑問に思うことや答えが分からないことを質問することを敬った表現です。

上記に共通するのは「人に問うことのへりくだった表現」という意味です。


「お尋ね」の使い方

「お尋ね」は名詞として「お尋ねする・した」「お尋ね者」「お尋ねの商品」などと使われます。

「お」は動作の主体により使い方が分かれ、人の動作の場合は尊敬の意味の接頭辞になり、自分の動作の場合は丁寧の意味の接頭辞になります。

基本的に、分からないものを探し求めることや、人に質問することに使われる言葉です。


「お伺い」とは?

「お伺い」「おうかがい」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「聞くこと」の謙譲語で、人から聞くことのへりくだった表現です。

2つ目は「尋ねること」「問うこと」の謙譲語で、人に質問することのへりくだった表現です。

3つ目は「訪れること」「訪問すること」の謙譲語で、こちらから行くことのへりくだった表現です。

4つ目は「神仏のご神託を受けること」の謙譲語で、ご神託を心願することのへりくだった表現です。

上記に共通するのは「自分から相手に働きかけることのへりくだった表現」という意味です。

「お伺い」の使い方

「お伺い」は名詞として「お伺いする・した」「お伺いを立てる・立てた」などと使われます。

「お」は謙譲語を表す接頭辞で、自分の動作をへりくだって使われます。

基本的に、人から聞くことや、質問することや、訪問することのへりくだった表現です。

「お尋ね」と「お伺い」の違い

「お尋ね」「分からないものを探し求めること尊敬語」「人に質問することの尊敬語・謙譲語」という意味です。

「お伺い」「人から聞くこと」「質問すること」「訪問すること」の謙譲語です。

「お尋ね」の例文

・『お尋ねの方はこちらにはお泊りになっていません』
・『どうぞ気軽にお尋ね下さい』
・『道をお尋ねしたいのですが、よろしいでしょうか』
・『やり方をお尋ねしたいのですが、お時間ありますでしょうか』

「お伺い」の例文

・『お局様にいちいちお伺いを立てる必要がある』
・『ご意見を伺いしてもよろしいでしょうか』
・『3時にそちらまでお伺いいたします』
・『今年は豊作になるか神仏にお伺いを立てる』

まとめ

今回は「お尋ね」「お伺い」について紹介しました。

「お尋ね」「探し求めるの尊敬語」「問うことの尊敬語・謙譲語」「お伺い」「聞く・問う・訪ねるの謙譲語」と覚えておきましょう。