この記事では、「間違いない」と「相違ない」の違いを分かりやすく説明していきます。
「間違いない」とは?
 本当のことと違いはない、確かであるという意味です。
「間違い」に「ない」をつけて否定をしています。
 間違いとは、本当のこととは違うこと、過失、普通ではない出来事のことです。
 ランチがおいしいお店を教えて欲しいと友達にお願いをしたとします。
 友達はいろいろなお店で食べていて、おいしいお店に詳しく、この友達に聞けば、確かな情報を得ることができます。
 友達が教えてくれたお店なら「間違いない」のです。
 長年飼っている猫がいたとします。
 つらいときも、楽しいときも、この猫がいつもそばにいてくれました。
 自分にとって、なくてはならない存在です。
 この猫がいなくなってしまったときのことなど、考えられません。
 いつも心の支えになっていてくれたことは「間違いない」といえます。
「間違いない」の使い方
 確かに、真実と違わないという意味で使用をします。
「このお店は絶対おいしいよ」「この映画は絶対感動するよ」など、そうであるはずだといったニュアンスで使うことがあります。
「相違ない」とは?
 確実であるという意味です。
 相違は、複数のものの間に違いがあることという意味を持っています。
 本当にあったことと話していることに違いがない、口で言ったことと目の前にあることに違いがないなどは、事実と違いがない、確かであるといえます。
 知り合いから商品を買ってきて欲しいと頼まれたので、お店に買い物に行ったとします。
 代金を支払い、商品を受け取り、知り合いに購入したものを渡しました。
 代金は後で請求することになっていたので、知り合いから商品分の代金を受け取りました。
 レシートに記載されている金額と知り合いから渡された金額の間には、違いがありません。
 このことは「代金を相違なく受け取る」などといいます。
「相違ない」の使い方
 確かであるという意味で使用をします。
 話し言葉ではあまり使用しません。
「間違いない」と「相違ない」の違い
 2つの言葉の意味に大きな違いはありません。
 前者は事実と違わない、確かである、後者は確実であるという意味です。
 前者は会話でも文章でも使われていますが、後者は日常会話で使われることは少なく、やや改まった場面で使われています。
「間違いない」の例文
 ・『彼に頼めば間違いない』
 ・『助けになっているのは間違いない』
 ・『目を離せない存在になることは間違いない』
 ・『長い旅になることは間違いない』
「相違ない」の例文
 ・『人々に大きな衝撃を与えたに相違ない』
 ・『国のためになっているに相違ない』
 ・『誰かに見られていたに相違ない』
 ・『あの絵画をまねて作ったに相違ない』
まとめ
 2つの言葉の意味はほぼ同じで、確かであるということを指します。
 使われ方については、一方は会話でも文章でも使われており、もう一方は会話ではあまり使用されてません。



