ビジネスシーンの中では、商品・サービスなどのデータや機能を比較することが必要となってくることが少なくありません。
その中で出てくる言葉として「差異」「差分」「差違」などがありますが、これらの言葉にはどのような意味があるのでしょうか?
この記事では「差異」と「差分」と「差違」の違いを分かりやすく説明していきます。
「差異」とは?
「差異」は「さい」という読み方をしますが、「性質は働きなどの観点で見た時の違い」のことを意味しています。
仕事をしていると、「差異点を明確にする」といったような使い方がされていることがあります。
「差異」の例文
「差異」の例文を見てみましょう
・『差異が生じている』
・『2つの商品の差異点を教えてください』
上記の例文からして,2つの対象物を比べて具体的な違いがあることが理解できます。
「差分」とは?
「差分」は「さぶん」という読み方をし、「同じ種類の2つを間にある違いや差のこと」を指しています。
「差分」の例文
・『データにどのくらいの差分があるんだ』
・『静止画の差分を見てみよう』
「差分」の例文からすると、具体的に数値的な差があることが理解できるのではないでしょうか。
特にIT業界などではデータの差分を明確にするようなシチュエーションがよくあるので、「差分」はよく使われる言葉かもしれません。
「差違」とは
「差違」も「さい」という読み方になりますが、「性質や働きなどにおける違い」のことを言っています。
「差違」の例文
「差違」の例文は以下の通りです。
・『大した差違はないよ』
・『そのちょっとしたことが差違に大きく影響してくる』
「差異」と「差分」と「差違」の違い
では、ここで「差異」と「差分」と「差違」の違いを考えてみましょう。
「差異」とは「他のものと異なる点」、あるいは「ものとものの違いや差」のことを意味していました。
これは2つのものや事柄を比べてみた時の単なる違いについて表わしたものとなっています。
同じ読み方になる「差違」が「ほかのものとの違い」や「差異を明らかにするさま」などの意味合いがあります。
「差異」「差違」どちらの言葉も「さい」という読読み方になり意味も同じですが、使われている「異」「違」は「異」は「異なる(ことなる)」、「違」は「違う(ちがう)」という意味を持つ漢字で大きな解釈の違いはないと言ってもいいでしょう。
但し、「差違」は単なる相違を指しているという点が異なる点かもしれません。
「差分」は前述の通り、「同じ種類の2つを間にある違いや差のこと」と意味で「値の差」と理解することができます。
まとめ
ここでは「差異」と「差分」と「差違」の意味や違いを説明してきました。
特に「差異」と「差違」はほぼ同じ意味合いを持っているので、どちらの言葉を使っても問題がないかもしれません。
ビジネスの世界では商談やプレゼンのシチュエーションでもよく使われる言葉なので、しっかりと意味や使い方を理解しておくことが必要でしょう。