この記事では、「惨敗」と「完敗」と「惜敗」の違いを分かりやすく説明していきます。
「惨敗」とは?
みじめな負け方をすることや散々に負けることを指す言葉です。
具体的・厳密な定義な定義ではなく、選手と観客それぞれ、報道それぞれの側では惨敗の定義が異なることはありますが、プロ野球で15対3で負けとなった場合は惨敗と言っていいでしょう。
サッカーでは4対0あたりから惨敗と言えます。
相撲やボクシングでは前評判が高く実績のある格上の相手が負けた時点で惨敗とされることもあります。
選挙政治を報道する場合の惨敗の定義は他より厳しくなっており、257票対170票の差で惨敗と表記するケースもあります。
ただし選挙に関しては勝たないと全く意味がないことから表現が厳しくなっているとも見られます。
「完敗」とは?
競技、試合などで徹底的に負けること。
手も足も出ずに負けることを指す言葉で、負けを強調したニュアンスでも使えます。
相手に対して「この試合は完敗だった」と実際の成績及び敬意を含めて負けた試合を表することもできる言葉です。
報道での使われ方では惨敗よりは厳しさの少ない表現となっており、プロ野球では2対0で負けあたりから完敗という表現を使え、(野球ではどちらかと言うと得点が得られなかったことに完敗や負けの要素を見出しやすいです。)サッカーでも1対0で負けであっても完敗という言葉は使えます。
「惜敗」とは
試合や競技においてわずかな差で負けることを指す言葉で、厳密な定義ではありませんが、プロ野球で5対4で負けた場合はよほどの試合展開でなければ惜敗と言って良いでしょう。
サッカーであれば1対0でもシュート数などで惜敗と見ることが可能です。
マラソンなどであれば2位以降の順位からタイム差などを含めて惜敗と表現できます。
ただし2位でも1位と10分差がついた場合惜敗とは言わないでしょう。
自分で惜敗ということはやや少なく、周りからの評価として使うことが多い言葉です。
小選挙区選挙で、当選者の得票数に対する落選者の得票数の比率を惜敗率といい、惜敗率が高いと繰り上げ当選の可能性がでてきます。
「惨敗」と「完敗」と「惜敗」の違い
惨敗はひどい負け方をすること、完敗は完全に負けること、惜敗は惜しいけれども負けてしまったことを指す言葉で、惨敗と完敗では惨敗のほうが表現として厳しいもので、得点や記録も勝った側とは大きく開いているものとなります。
また、惨敗には大惨敗というさらに厳しい表現もあります。
惜敗は勝ったものとの得点や記録の差が小さい負けですが、選手にとっては完敗・惨敗だったというケースもありえます。
逆で観客にとって惨敗だったけれど選手にとって惜敗だったということはまずないと言っていいでしょう。
まとめ
「惨敗」と「完敗」と「惜敗」はどれも菖蒲や競技に負けた時に使う言葉ですが、負けたときの相手との得点や記録、心情の程度の差を表す事ができます。