この記事では、「ラジオ体操第一」と「ラジオ体操第二」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ラジオ体操第一」とは?
「ラジオ体操第一」とは、昭和3年簡易保険局が中心となって、日本放送協会や文部省などの協力を経て「国民保険体操」の名前で制定された、日本国民の基礎体力の向上や健康の維持促進を目的とした体操をするラジオ番組で、ピアノの伴奏とともに紹介され始めました。
実際の「ラジオ体操第一」は1951年5月に制定され放送が開始、現在の「ラジオ体操第一」になるまで3回の変更が加えられています。
老若男女、誰でも行える体操という事に重点を置かれ作られており、現在の日本では義務教育での基礎運動としてや、職場の朝礼の場などで広く使われています。
一般的に「ラジオ体操」をする場合は、この「ラジオ体操第一」のみが使われます。
「ラジオ体操第二」とは?
「ラジオ体操第二」は、上述した「ラジオ体操第一」のあとに制定されたもので、初代の「ラジオ体操第二」は1932年7月に制定、放送が開始されています。
その後、1952年に現在広く使われている「ラジオ体操第二」が制定され、放送が始まっています。
「ラジオ体操第二」は職場向けとして制定されており、筋力を強化し、体を鍛えるという点が重要視されている体操です。
そのため、テンポや曲調も「第一」より少し難しく、運動量も多いことが特徴です。
このため、体を鍛えることを目的としている青年層や建築業などの場で広く使われます。
「ラジオ体操第一」と「ラジオ体操第二」の違い
「ラジオ体操第一」は一般的に誰でも行えるような構成となっており、基礎体力の維持や向上のために使われています。
対して「ラジオ体操第二」はより複雑で運動量が大きい体操で構成されているので、筋力を強化する目的として使われる傾向にあります。
一般的に「ラジオ体操」と言われた時は「ラジオ体操第一」を指しており、「ラジオ体操第二」は省略される傾向にあります。
まとめ
「ラジオ体操第一」は小学校の時に覚えるので、大人になっても音楽が流れれば体が自然に動くという方も多いのでないでしょうか。
しかし、「ラジオ体操第二」は基本的に使われることが少ないので、覚えていない人もいるでしょう。
この機会に筋力を鍛えるために覚えてみてはいかがでしょうか。