この記事では、「学校を首席で卒業する」と「学校を主席で卒業する」の違いを分かりやすく説明していきます。
正しい言い回しを学んでいきましょう。
「学校を首席で卒業する」とは?
「学校を首席で卒業する」とは、大学を優れた成績で卒業すること。
周囲の学生よりも、いい成績で羽ばたいていくことです。
「首席」には「第1位」という意味があるので、文字通りナンバーワンの成績だった人が首席に選ばれます。
大学生活の成績が著しく優れている人、努力を積み重ねてきた人に贈られます。
多くの学校の卒業式では首席の人がスピーチをおこなうため、卒業前に事前に大学側か説明があることが多いです。
また「学校を首席で卒業する」というのは、誇れるステイタス。
そのためプロフィールに載せる有名人や政治家も大勢います。
天才的な頭脳をもって卒業することが「学校を首席で卒業する」です。
「学校を主席で卒業する」とは?
「学校を主席で卒業する」は間違い言葉です。
ただ言いたい内容としては「大学をトップの成績で卒業する」にあたります。
首席と勘違いしやすい主席とは、国家や党のリーダーをあらわします。
一般企業では会長や社長をあらわす言葉が主席です。
例えば中国の習近平国家主席も、中国という国のリーダーなので「国家主席」という呼び名になっています。
首席も主席もどちらも「しゅせき」と読めるため、打ち間違えをしやすいですが「学校を主席で卒業する」は誤った使い方です。
「学校を首席で卒業する」と「学校を主席で卒業する」の違い
「学校を首席で卒業する」と「学校を主席で卒業する」の違いを、分かりやすく解説します。
・正しくは「学校を首席で卒業する」「学校を首席で卒業する」と「学校を主席で卒業する」は、卒業シーズンによく聞くフレーズです。
正しい表記は「学校を首席で卒業する」になります。
そのため「おかげ様で主席で卒業しました」とSNSにアップすると「本当に首席で卒業できたの」と疑わしく思われてしまいます。
打ち間違えしないように、注意しておきましょう。
ちなみに首席というシステムがあるのは、一般の大学だけではありません。
警察官をめざす警察学校、そして吉本興業の養成所でも、成績優秀者は首席にえらばれます。
警察学校を首席で卒業すると、類まれな才能を見込まれてエリートコースに有利に進めるといわれています。
一方で吉本興業の養成所を首席で卒業しても、そこから先は本人の努力しだい。
売れている芸人さんもいれば、すでに解散してしまった残念なピン芸人もいます。
「学校を首席で卒業する」は名誉ある賞ですが、その後の人生をどう生きるかも重要になっています。
まとめ
「学校を首席で卒業する」と「学校を主席で卒業する」の違いを分かりやすくお伝えしました。
正しくは前者の「学校を首席で卒業する」です。
間違いの「主席」には、国や党のリーダーという訳があります。
トップランナーの首席になれる日を夢見て、努力を重ねていきましょう。