この記事では、「河川測量」と「路線測量」の違いを分かりやすく説明していきます。
測量について学びましょう。
「河川測量」とは?
河川測量とは川の深さや水の量など、川にまつわるデータを集める作業です。
思わぬ災害から身を守るために、また新しい橋をつくるために、あらかじめおこなう測量を河川測量といいます。
外からは判断できない、その川の全体像を知るための調査です。
河川測量を正しくおこなうには、川のいくつかのスポットを測ることが基本になります。
曲がりくねった川は、真っすぐな部分と曲がり始めた箇所では、水深や水流が大きく変わることもあるからです。
実際の測量の現場では堤防や陸地の部分に、測量の機械をおいて、小まめに場所を動かしながら測定値を出していきます。
最近では3D映像など、川の立体的な映像を写し取れる最新鋭の測量機器も登場しています。
ひと昔前よりも大きく進化して、川辺の暮らしをまもっているのが河川測量です。
「路線測量」とは?
路線測量とは、土地の測量のこと。
おもに新しい道路や線路をひいていく際に、用いられています。
安全に工事をおこなうための、前段階としておこなう重要な調査です。
路線測量をおこなうメリットは、正しい設計図を作成していけることです。
土地の状態に見合った、ピンポイントの点が打てるようになるので、道路建設をスムーズに進めていけます。
路線測量をおこなう場合には、あらかじめ現地調査を済ませておき、目安となる中心点の杭を打っておきます。
つづいて測量にまつわる機器をつかいながら、土地の高低差や軟弱性を見極めていきます。
また複数のデータが集まったら、より分かりやすく図面化していきます。
正しく土地の性質を見極めて、図面に活かしていく作業が路線測量となります。
「河川測量」と「路線測量」の違い
いずれも測量にまつわる言葉です。
「河川測量」と「路線測量」の違いを、分かりやすく解説します。
・川の測量が河川測量、道の測量が路線測量 「河川測量」と「路線測量」は、どちらも「その場所の広さや深さ、長さ」を正しく知るためにおこなわれます。
見た目だけでは分からない、その環境のデータを収集するのが測量です。
そして「河川測量」と「路線測量」の違いは、どこを測っているかです。
河川測量は国土交通省が推奨している定期測量のひとつで、洪水を防ぐためにおこなわれています。
常に変化している河川の、現在のあり方を知るのが「河川測量」の目的です。
そして路線測量は、道路や線路の移設時におこなわれます。
地盤や形状がどうなっているのか、具体的な工事にはいる前におこなわれます。
「河川測量」が川「路線測量」は道路や線路です。
まとめ
「河川測量」と「路線測量」の違いを分かりやすくお伝えしました。
どちらも測量をあらわす言葉です。
「河川測量」は高潮や洪水をあらかじめ予防するために、おこなわれます。
そして「路線測量」は道路や線路をはかる測定で、新設工事の前になされます。
違いを学んでおきましょう。