「Ytd」と「Mtd」と「Qtd」の違いとは?分かりやすく解釈

「Ytd」と「Mtd」と「Qtd」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「Ytd」「Mtd」「Qtd」の違いを分かりやすく説明していきます。

「Ytd」とは?

year-to-dateの頭文字を取ったもので、当会計年度の初めから今日までの期間の累計値、または年初来からの累計値、または1年前から今日までの過去1年間のことを指します。

会計に使用した場合は性質的に会計年度末が最も数字が大きくなり、3月決算の会社でJuly YTDという場合は4月から7月までの累計を表します。

年間成績的な意味合いがあるので会社の運営には必須の値と言えるもので、年間に起きたあらゆる状況のデータを比較する材料にもなりえます。

英文の決算書でよく使われる言葉ですが、日本では事業年度などと呼び、3月決算、9月決算、12月決算の順に多いもののすべての月を決算月に設定する会社は存在しているようです。


「Mtd」とは?

month-to-dateの頭文字を取ったもので、その月の初日から同月のその時点までの累計という意味です。

基本的には月末の数値で一定の比較が可能となります。

決算月の翌月、新たな年度の一ヶ月間はYtdと同じ数値になり、月単位のまとめになっています。

月ごとの新車販売台数、鉄道の輸送量などこまめに発表できるメリットも有り、比較的目にしやすい累計値ということができます。

また、決算月などとは関係なく月ごとに累計されていくことも特徴的です。

前年同月と比較することで売上の差やその月の情勢の違いを判定することができます。

昨今はコロナウイルスの状況になっているため、その影響のなかった2019年のデータと任意のMtdを比較するというケースもあります。


「Qtd」とは

quarter-to-date の頭文字をとったもので、四半期の始めから現在までの期間の累計値となります。

3月決算の会社で8月でのQtdであれば、第二四半期の7月~8月累計のことを指します。

QtdはMtdの期間ごとの集合体で、Qtdの集合体がYtdということも出来ます。

四半期ごとという決算などの問題から、経営用語的な意味合いが強く、MtdやYtdほど広い範囲で使われる言葉ではありません。

「Ytd」と「Mtd」と「Qtd」の違い

YtdとMtdとQtdは現在までの累計値という点では共通しているものの、Ytdはその年の累計値、Mtdは単月の累計値、Qtdは四半期の累計値という点が異なっています。

YtdとMtdは区切りとしてわかりやすく、販売台数など様々な統計で公表される数値ともなっています。

Qtdは株式投資をしている人には重要な指標のひとつですがYtd、Mtdと比べ飛び抜けて重要ということではありません。

まとめ

YtdとMtdとQtdは累計値で、Mtdが月ごとの累計値となっているため、Mtdの集合体が四半期ごとのQtd、年ごとのYtdになるとも言えます。

いずれも英語の略語となっており、頻繁に使われる言葉ではないとも言えます。