この記事では、「図に乗る」と「調子に乗る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「図に乗る」とは?
「図に乗る」は、自分の立場や能力が優れていると思い、周囲に対してわがままに接して傲慢になることです。
そのため、だんだんと周囲に対して迷惑をかけ始め周囲が激怒する可能性が高まるのが「図に乗る」です。
よって、最終的に破滅する可能性が高くなるのが「図に乗る」で、「調子に乗る」と同じなのでは?という考えは間違いです。
「調子に乗る」とは?
「調子に乗る」は、うまい具合に成功したことで自分の能力や立場は実は上なのではと思うことです。
そのうえで、傲慢にならないのが「調子に乗る」の特徴であくまで、この調子の良さというものは一時的であると認識しているのが「調子に乗る」になります。
「図に乗る」と「調子に乗る」の違い
両者の違いは、信用を大きく下げる行為としてみるとわかりやすいです。
「図に乗る」は、わがままになり、かつ傲慢になるので周囲の信用が下がりますが、「調子に乗る」はたまたまうまくいき、勢いづいているだけである程度を過ぎれば、自分の能力ではないと自覚します。
なので、「調子に乗る」は、傲慢にならないので信用を失うようなことには通常はなりません。
「図に乗る」の例文
・『図に乗る者は最後に待つのは破滅である』
「調子に乗る」の例文
・『調子に乗る部長の様子を見るとおそらく偶然うまくいったのだろう』
まとめ
実は、「図に乗る」と「調子に乗る」という言い回しは、仏教においては全く同じで「図に乗る」とは、調子に乗りすぎたことで傲慢になることを指し、「調子に乗る」という言葉も、仏教の場合は、たまたま偶然うまくいっていることを認識するまで時間を有しているがゆえ「図に乗る」と同じで調子づいているではないかということで同じ意味です。
ですが、ここでは、あえて仏教ではなく、日本の言葉としてみた場合、「図に乗る」は、ネガティブなイメージしかなく、「調子に乗る」はうまい具合に物事が進んでいるというポジティブにとらえることができるという違いを見せてみました。
よって、ネガティブイメージなのが、「図に乗る」で傲慢である、「調子に乗る」は、良い意味にもなるので傲慢さはないとみてよいでしょう。